電撃昇格!ジダン氏レアル新監督に

 サッカーのスペイン1部リーグ、レアル・マドリードは4日、今季から指揮を執るラファエル・ベニテス監督(55)を成績不振のため約7カ月で解任。Rマドリードで2軍チームを指導してきた元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏(43)を後任として昇格させると発表した。98年W杯フランス大会で母国を初の優勝に導いたスーパースターが、世界的クラブの指揮を執る。

 伝説的スター選手が、超名門クラブの覇権奪回を託された。マドリードでの会見に臨んだレアル・マドリードのジダン新監督は「選手として契約した時より感情が高ぶっている。シーズン最後にタイトルを勝ち取るために全身全霊を尽くす」と意気込みを語った。

 スペイン人のベニテス監督は3年契約でレアル・マドリードの監督に就任して復権を期待されたが、国内リーグで11勝4分け3敗の3位。昨年11月に行われたバルセロナとの伝統の一戦「クラシコ」では0-4と惨敗するなど、戦術や選手起用に批判が高まっていた。

 そこで白羽の矢が立ったのがジダン氏だった。現役時代、卓越したパスと得点感覚でフランス代表の10番を背負った。司令塔として、98年には自国開催のW杯で初優勝に貢献し、01年当時史上最高の移籍金約82億円で加入したレアル・マドリードでは欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇。国際サッカー連盟(FIFA)の最優秀選手には3度選ばれた。

 一方で、06年W杯ドイツ大会決勝でイタリア選手に頭突きを見舞って退場処分となった“事件”は、今や語り草だ。引退後は下部組織で指導や育成に力を注いだが、トップチームを率いた実績がないまま抜てきされた。緊急会議で決断したペレス会長は「サッカーの歴史において最も偉大な選手の一人。彼にとって不可能という言葉はない」と期待を寄せる。

 ジダン新監督は「やるべきことは今季、何かタイトルを勝ち取るためにできるだけの努力をすること」と強い意欲を示す。史上最多10度の欧州制覇を誇る強豪が下した決断。サッカー史に残る名選手が、盟主奪回へのかじを取る。

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