青山初MVP 躍進広島の原動力!

 Jリーグは21日、東京都内のホテルで年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」を開き、最優秀選手賞には広島の青山敏弘(29)が初めて輝いた。主将としてJ133試合に出場。最優秀ゴール賞も獲得し、J1年間優勝に大きく貢献した。ベストイレブンは、3度目の選出となった青山のほか、歴代最多12度目獲得のG大阪MF遠藤保仁(35)、3年連続得点王となった川崎のFW大久保嘉人(33)らが選ばれた。

 照れくさそうに、少し誇らしげに壇上に上がる。初めて手にする最優秀選手賞のトロフィーに、青山は白い歯を見せてほほ笑んだ。

 “広島劇場”の主役だった。持ち味である正確なロングパスを生かし、多くの得点機を演出。相手の隙があれば、鋭いミドルシュートも繰り出した。6月27日の鳥栖戦では左サイドからのクロスを、右足ボレーで左隅に流し込み、今季の最優秀ゴール賞も獲得。リーグ第2Sを制し年間勝ち点1位。CSを勝って年間王者となり、その後のクラブW杯でも世界3位と躍進した。

 広島在籍12年目。連覇翌年の昨季から主将に就任した。しかし8位と結果を残せず、悔しさばかりが募った。雪辱の今季、手にした最高の結果。壇上に上がった青山は、力強く言った。「僕は決してうまい選手ではありません。ですが、サッカーに対する情熱、試合に対する思いは誰にも負けないという気持ちです。広島だから、ここまで成長できました」。誰よりも強い広島愛が原動力だった。

 「最後、こういうご褒美をもらえた。日々やってきたことは無駄じゃなかった」。一歩一歩進んできた道は、最高のステージへと続いていた。「これからも人に感動していただけるような選手でありたい」。喜びをかみしめ、青山はまた高みを目指す。

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