【一問一答】長友「血はネッラズーロ」

 「イタリア杯・5回戦、インテルミラノ3-0カリャリ」(15日、ミラノ)

 サッカー・イタリア杯5回戦インテル・ミラノ対カリャリ(セリエB)が15日夜(日本時間16日早朝)、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行なわれ、インテルが3-0で快勝した。日本代表DF長友佑都はフル出場し、先制点の起点や、後半にはボレーシュートを放つなどの見せ場もあった。試合後はミックスゾーンで、クラブとの契約延長の準備が順調に整っていることをアウジリオ・スポーツ・ディレクターと共に明らかにした。以下、長友との一問一答。

  ◇  ◇

 -前半スピードがあっていいゲームができていた。最後にはシュートも試みた。

 「コンディションは問題なく、練習もすごくいい感じでできていましたし、問題なかったです。相手に何度かゴール前までいかれて、シュートまでいかれたシーンはありましたけど、全体的にはいいゲームができたのではないかと思います」

 -後半のドドが入ってから、かなり前に上がったが。

 「右サイドハーフですね」

 -ボレーは惜しかった。

 「決めたかったですね。絶好のチャンスだったんで。楽しんでプレーできたので」

 -チームも団結していい感じ。

 「チームの雰囲気はめちゃくちゃいいですね。もちろん1位にいるということもありますし、最高の練習ができている。ほんとにロッカールームではふざけあったりして明るし雰囲気ですけど、練習中になったら激しくて、今誰が出てもいいプレーができているっていうのは、練習中からそういう戦う雰囲気を作っているんで、監督も含めて。それが、誰が出てもいいパフォーマンスにつながっているのだと思います」

 -様々なフォーメーション、選手もいろいろ入っているが、全然戸惑いはないか。

 「全くないですね。僕ら自身も、当日の試合前のミーティングまでメンバーとフォーメーションもわからない状態なんで。ただマンチーニ監督とすごい戦術のトレーニングもしてますし、誰がどこに入ってもいいプレーができるように、イメージができているんで」

 -しなければならないことがはっきりしているという感じか。

 「そうですね、やるべきことははっきりしてますよ。僕の仕事はまず守備をしっかりして、というところです」

 -今日は気持ち的に攻撃的に行こうという印象を受けたが。

 「前にスペースが空いていたので、前の選手が持った時に追い越して、前のボールを持っている選手をフリーにする動きだったり、そういうのを考えてやっていた。2点目のブロゾビッチが決めた時もちょっとスペースが空いて、彼は素晴らしいキックを持っているんで。ああいう地味なプレーですけど、チームのために何かできればと考えてやっているつもりです」

 -前半、守備の連携で左サイドが乱れたことはあったか。

 「ありましたっけ?」

 -最初の方に。

 「何度かちょっとバタバタしている…メンバーももちろん変わった部分もあるし、センターバックを久しぶりの選手が出たりとかもあったんで、そこは試合の中で修正していきました」

 -どの選手が出てもという話があったが、最近は右も左もサイドで出た選手がいい動きをしている。その中で試合に出るためには。

 「僕自身はコンディションを整えて練習中から100%やることなんで、それは全く出れない時から変わっていないですし、今、誰が出てもレギュラー争いがこれだけできるということは幸せなこと。出れることが当たり前じゃないので、その中で日々の練習からアピールしなければいけないし、日々の練習から100%でやること、それがマンチーニの心に響くと思うし、そういう選手を使いたいと…」

 -インテルに来て1年目でコパ・イタリアを獲得したが、今季も(優勝を)狙えるという確信はあるか。

 「もちろん、このチーム状態がすごいいいんで、優勝狙ってますけど。ただ、強いチームもたくさんいるんで、厳しい戦いにはなると思います。間違いなく」

 -イタリアのメディアに対し、インテルに残りたいというコメントがあったが、その気持ちは。ずっと言い続けているが。

 「あの、この状況で出たいという、インテルから出たいという方がおかしくて、スクデットも狙えますしチャンピオンズ・リーグに来年出られる可能性も高まっているいるし。チームメイトともそうだし、スタッフとも最高の関係を築けていて、練習場に行ったらもうみんな本当の家族のように僕に暖かく接してくれるし、それを僕も感じてあそこに行ったら何か落ち着くんですよね。練習場に行ったら何か自分が家に帰ってきたな、というぐらいのすごい温かさがあって」

 -旧ユーゴスラビアの選手から名前をもらっていた。

 「よくわかんないけど、ユウトッチという名前がついていた(笑)」

 -マンチーニ監督の信頼を獲得して、契約延長が間近と言われているが。クラブや監督と話はしているのか。

 「それはまだここでは言えないですけど。いい話し合いができると思います。ピエロ(アウジリオ)さんがいるんでここに」

 スポーツ・ディレクターのアウジリオ氏が偶然、通りかかる。

 -(アウジリオSDに)長友は契約延長をしたがっているが、あるのか。いつになりそうか。

 (アウジリオSD)「白紙の契約書にユウトがサインするだけになっている、心配するな(笑)」

 -(長友へ)準備はできているということ。

 「準備はできている、はい、そういうことです」

 -生涯インテルということか。

 「そりゃ残れれば幸せです、僕は。僕の血はネッラズーロ(インテルのチームカラー、黒青の意味)で染まってきているっていうか、まぁそのくらいの気持ちでいますけど」

 -イタリアが第二の故郷になったか。

 「ほんとそうですよ。イタリアの生活もミラノの生活がほんと充実してて、最高に好きな国なんで僕は、うん」

 -そろそろゴールが欲しいのではないか。

 「そう、もうだから今日はゴール欲しかったですけれど」

 -最初にサネッティ氏とのお辞儀ポーズ、その後グアリン選手とのどすこい相撲ポーズがあったが、今度得点したら何か新しいパフォーマンスを考えているか。

 「何か、いろいろ考えているんですけれどね(笑)。とりあえず今日はみんなから“あれ決めろ”と言われて、“お前が決めたらベンチから飛び出てみんなお前のところに行ってたよ”と言われてましたけどね。だから、それだけ決めたかったです」

 -(得点後の)見てのお楽しみということで。

 「頑張ります」

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