C大阪本拠地で夢散る 昇格ならず

 「J1昇格プレーオフ・決勝、福岡1-1C大阪」(6日、ヤンマースタジアム長居)

 J2で3位の福岡が4位のC大阪と1-1で引き分け、ドローの場合はシーズン上位クラブが勝者となる規定により、2011年以来のJ1を決めた。0-1の後半42分、DF中村北斗(30)が蹴り込んで追い付いた。就任1年目の井原正巳監督(48)が統率力を発揮し、チームを昇格へと導いた。C大阪は1年でのJ1復帰はならなかった。

 冷え切った長居でC大阪の夢は散った。本拠の大声援に後押しされて後半15分にFW玉田のゴールで先制。しかし、同42分に同点に追い付かれた。玉田は「力不足。勝ってないので、意味のないゴールだった」と振り絞るのがやっとだった。

 1年でのJ1復帰を掲げ、今季序盤はFWフォルランら外国人選手中心のチーム作りを進めた。個人技で勝ち点こそ稼いだが、フォルラン、カカウがチームを去った夏以降は再建が急務になった。

 9月には自動昇格圏の2位に勝ち点1差まで迫った。しかし、終盤戦は5戦勝ちなしと失速し、最終節を前にアウトゥオリ前監督が退任、大熊新監督が就任した。過去2度のJ1昇格の経験を生かして懸命にチームを立て直したが、あと1歩届かなかった。

 この日、ピンチは失点シーン以外ほとんどなかった。主将の山口は「シーズン通してこういう試合ができれば、もっと上に行けたと思う。そこは悔やまれる」と話した。自身の今後の去就についても「今は考えられない」。長居の寒空には、来季もJ2という現実だけが残った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス