松原8カ月ぶり代表「負けられない」

 来年のリオデジャネイロ五輪を目指すサッカーのU-22日本代表候補が23日、神奈川県内で強化合宿を開始し、J1所属選手を中心に14人が参加した。右膝外側半月板の手術から復帰し、3月の五輪アジア1次予選(マレーシア)以来8カ月ぶりに代表へ返り咲いたDF松原健(22)=新潟=は右サイドバックの定位置奪取を誓った。合宿最終日の26日にはJ1湘南と練習試合を行う。

 約8カ月ぶりの代表復帰となった松原は「本当に久しぶりだなという感じ」と言葉に実感を込めた。アギーレ体制の14年8月には21歳でA代表に初選出された世代随一の右サイドバック。手倉森ジャパン立ち上げ時からメンバーに名を連ね、15年3月の五輪アジア1次予選では2試合にフル出場した。

 悪夢が襲ったのは4月。右膝外側半月板の手術を行い、全治5カ月と診断された。気の遠くなるようなリハビリを経て9月末に練習復帰。10月14日の天皇杯徳島戦で公式戦復帰を果たしたばかりで今季リーグ戦の出場はない。「万全でないにもかかわらず呼んでくれた監督に感謝したい」と頭を下げた。

 サイドバックの人材が手薄な代表にとっても待望の復帰だが、現在も「痛みはゼロではない」と話し、膝は完全には曲がり切らない。最終予選に向けて手倉森監督も慎重に状態を見極める考えだ。

 最終予選まで2カ月を切った。「右サイドに関しては負けられない。残された時間は少ないので全力でアピールしたい」と決意を示した。帰って来たサイドバックが、再び右サイドを駆け上がる。

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