讃岐執念ドロー!東四国クラシコ初開催

 「J2、徳島2-2讃岐」(14日、ポカリ)

 「東四国クラシコ」と銘打たれた徳島-讃岐のJ2初対決は、激闘の末に2-2で引き分けた。先制した讃岐は終盤に逆転を許したが、後半ロスタイムにDF藤井航大(24)が頭で同点弾を押し込んだ。徳島は後半43分にDF広瀬陸斗(19)のJ初ゴールで勝ち越したが、リードを守り切れず9試合ぶりの勝利を逃した。

 幕を開けた徳島とのライバル物語。最後は香川から詰めかけた1100人のサポーターの声援が讃岐イレブンの背中を押していた。

 後半ロスタイム。右サイドからFW木島良が上げたクロスをMF沼田が折り返す。そのボールに食らいつくように飛び込んだDF藤井が186センチの長身を利したヘディングで同点弾をたたき込んだ。

 「夢中でボールに触った。いいところに飛んでくれました」。藤井が興奮気味に振り返る。MF永田のゴールで先制しながら、後半40分から立て続けに2点を失い逆転を許した。守備の柱として落胆は隠せなかったが、力を振り絞って前線に上がり、チャンスをものにした。

 いつもはMF沼田がつけているキャプテンマークを、この日は藤井がつけた。2連敗中で「流れが悪いから」と、沼田から託されたものだった。“リーダー”としての意地があった。

 北野監督は「サポーターがいい雰囲気をつくってくれて、同点にできたと思う」と話した。長年、四国のサッカーをリードしてきた徳島を相手に戦った「東四国クラシコ」。目標としてきた先輩クラブと互角の戦いを演じたことは、指揮官にとっても感慨深い。

 14本のシュートを浴びたが、全員が体を張った守りで耐えた。讃岐が放ったシュートは4本。少ないチャンスを生かし切り、引き分けに持ち込んだ。「香川からたくさんの人が来てくれた。いい雰囲気で試合ができた」。そう言って感謝する藤井に、サポーターから拍手が降り注いだ。

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