アギーレ監督告発受け協会が独自調査へ

 日本サッカー協会は16日、スペインの検察当局が15日に日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が2011年の同国1部リーグの試合で八百長に関与した疑いがあるとして告発したことに関して協議し、独自調査を行っていく方針を示した。アギーレ監督の個人弁護士らから情報を収集する。現段階では来年1月のアジア杯(オーストラリア)で指揮を執る方向だが、起訴となれば進退問題への発展は避けられない情勢となった。

 都内のJFAハウス内で対応した西沢和剛コミュニケーション部長によると、スペイン検察当局からの告発を受け、日本協会側は大仁会長、原専務理事、顧問弁護士を務める三好法務委員長ら6人の幹部が対応を協議した。「本格的な捜査の進ちょくを見守りながらも、独自に正確で詳細な情報を収集していきます」とした。

 具体的には、協会が契約する日本とスペインの顧問弁護士2人に加え、これまで接触していなかったアギーレ監督の個人弁護士も交えた3者で情報を共有。状況次第では、協会職員を現地に派遣することも検討していく。

 今後、バレンシア裁判所が告発を受理すれば、本格的な捜査が始まる。アギーレ監督が出頭を求められる可能性もあるが、西沢部長は「(協会側は)現段階で監督が八百長に関与していないとの考えは覆っていない」と話した。

 現時点では協会側に監督交代などの考えはなく、来月開幕のアジア杯もアギーレ監督が指揮を執る方針に変更はないと説明。さらに、アギーレ監督の釈明会見を開いたり、協会トップの大仁会長、指揮官を招へいした原専務理事が公の場で説明する機会を設けることも予定していない。

 ただ、八百長疑惑が予断を許さない状況であるのは確か。起訴されれば代表監督の職務に大きく支障をきたすだけでなく、代表チームの大幅なイメージダウンも必至だ。重要な意思決定を先延ばしにしている印象もぬぐえない。

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