止まらんコスタリカ旋風!初8強進出

 「ブラジルW杯・1回戦、コスタリカ1(5PK3)1ギリシャ」(29日、レシフェ)

 1次リーグD組1位のコスタリカとC組2位のギリシャは1‐1で延長を終え、コスタリカがPK戦を5‐3で制し、同国史上初のベスト8進出を決めた。後半21分に退場者が出て苦しい状況に追い込まれながら、GKナバス(27)=レバンテ=を中心とした堅守で120分の激闘をしのぎ切った。強豪が集まった1次リーグを首位で通過した勢いは本物。準々決勝でオランダを相手に“ジャイアント・キリング”(大物食い)を狙う。

 まさに仁王立ちだ。PK戦でギリシャ4人目のゲカスのキックを、右に跳んで左手一本でスーパーセーブ。この値千金のPKストップで、GKナバスがコスタリカを初の8強に導いた。「国全体の夢をかなえられた」と、鋭い反射神経でゴールを守った守護神は快挙に喜びをかみしめた。

 後半7分にルイスの得点で先制しながら、21分にドゥアルテが2枚目のイエローを受けて退場。ギリシャの猛攻の前に防戦一方になり、ロスタイムについに失点を喫した。延長に入ると数的不利で体力は限界を超えていたが、粘り強いディフェンスでギリシャが浴びせた24本のシュートをひたすら防ぎ続けた。

 「何を考えていたかは覚えていない。ただ反応してはじき返しただけだ」とナバス。ここまで4試合で2失点と躍進の大きな原動力になっている。ピント監督は「PK戦の練習はしていたし、対戦相手の研究もした。みんな自信を持っていた。だから我々の選手は全員が決められた。この勝利はわが国の歴史の中でも大きな成功だ」と胸を張った。

 1次リーグでは優勝実績があるイタリア、ウルグアイ、イングランドが入った「死の組」と呼ばれたD組を1位で通過して世界を驚かせた。そして、90年大会以来となった決勝トーナメント1回戦も突破。準々決勝の相手オランダは準優勝3回と実績でははるかに格上だが、今のコスタリカに恐れるものは何もない。「我々に重圧はない。選手たちは落ち着いている」と指揮官はキッパリ。今大会最大のサプライズは、まだまだ続きそうだ。

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