コロンビア新星2発!危なげなし4連勝
「ブラジルW杯・1回戦、コロンビア2-0ウルグアイ」(28日、リオデジャネイロ)
聖地マラカナンで新たなスターが誕生した。コロンビアのMFハメス・ロドリゲス(モナコ)が、才能あふれる2発をたたき込んだ。「夢の舞台で歴史をつくれた」と、初の8強に導いた。
0‐0の前半28分、ゴールを背にパスを胸でトラップ。振り向きざまに、豪快な左足シュートをバーすれすれに突き刺した。芸術的な先制弾で、約7万4千の大観衆を驚嘆させた。
1‐0の後半5分には右からの折り返しに、右足で突き刺した。柔らかく膝を使い、うまくかぶせた追加点にも高い技術が詰まっていた。
得点王争いトップに立つ、通算5ゴール目。初戦から4戦連発は、02年大会のロナウドとリバウド(ともにブラジル)以来とビッグネームに並んだ。
1次リーグの日本戦でも、鋭いフェイントで吉田をかわしたループシュートで格の違いを見せつけた。4戦で計15本のシュートを放ち、実に14本を枠内に収める確実性と落ち着きが光っている。
ペケルマン監督は「特別な選手が格の違いを見せた」と称賛。ウルグアイのタバレス監督に「マラドーナやメッシのような類いまれな才能を持つ」と言わしめた。
故障で不在の大黒柱フォルカオを補って余りある、22歳の若き天才レフティーは「チームを助けるために戦う」と言い切る。準々決勝で“王国”ブラジルに挑む。