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サネッティの有終ゲームで長友アシスト

 「イタリアリーグ、インテルミラノ4-1ラツィオ」(10日、ミラノ)

 セリエA第37節インテル・ミラノ対ラツィオが10日、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、インテルが4-1で勝利をものにした。日本代表DF長友佑都は1アシストで勝利に貢献した。この試合はインテルに19年間所属した41歳ベテラン選手、ハビエル・サネッティの本拠地でのラストゲームだったため、勝ち点3をものにし5位をキープしたインテルにとって重要な意味を持つ試合となった。

 長友は左サイドハーフで90分フル出場した。インテルは前半2分、いきなり先制点を奪われる。左CKのセットプレーからラツィオDFビアバが押し込むような形でゴールを決めた。しかし7分、インテルはМFコバチッチがFWパラシオに絶妙のスルーパス。これをパラシオが右足で決めて同点にした。サネッティはベンチスタートだったものの、そのキャプテンの最後のサン・シーロでの試合で、負けるわけにはいかない。勝利をプレゼントして有終の美をというインテル選手たちの士気が感じられ始めた。

 そして前半12分、中盤でコバチッチからのパスを長友が左サイドから狙っていくシュート。これはラツィオのGKベリシャにセーブされた。24分にはまたコバチッチからのボールを長友が受け、右サイドのジョナタンにクロスを出す。そしてこれをジョナタンがセンタリング。ゴール前につめていたFWイカルディが頭で合わせられず、逆転のチャンスはものにできなかった。35分、またコバチッチが長いスルーパスを右サイドに送り、これをイカルディが右足で決めてインテルは2-1とした。

 長友の今季7回目のアシストが生まれたのは38分だった。左DFロランドのパスをピッチのセンターあたりで受け、ドリブルで駆け上がってセンタリング。これをうまくイカルディがスルーし、パラシオがゴール右サイドからシュートしてゴールを決めた。インテルは3-1と断然、試合を有利に進めた。ここでサネッティがアップを始めたため、スタジアムのインテル・サポーターたちの期待が膨らみ、大歓声が沸き起こった。前半は3-1で終了した。

 後半7分、インテルで857試合目の出場となるサネッティが、ジョナタンに代わってピッチに入った。沸き起こるサネッティ・コールに、サネッティはスタンドに手を掲げて拍手を贈り感謝の意を示した。ラツィオは後半、何度かシュートシーンもあったが結果的にはゴールを割ることはできなかった。インテルは34分、またもやコバチッチがドリブルしながらラツィオの選手を二人交わし、МFエルナネスにチャンスボールを出した。そしてエルナネスのミドルシュートが決まってインテルは4-1と試合を決定づけた。38分には長友はエルナネスからパスを受けて左サイドのエリア内からシュートを放つ場面もあった。

 ゲームセット後は、サネッティの“お別れセレモニー”となった。ピッチの4分の1を覆うばかりの巨大な青と黒ストライプのユニフォームが広げられた。そこにはサネッティの背番号4とGrazie(グラツィエ、ありがとうの意味)があしらわれていた。入れ替わりの激しいインテルで20年近く在籍し続け、キャプテンを務めあげた“鉄人”は「チームメイト、家族、会長、みなさんありがとうございました。感謝しています。サポーターのみなさん、私はあなたたちと堅い絆で結ばれている。永遠にインテルを愛し続ける」と話し感無量だった。

 長友を含め、チームメイトから胴上げされたサネッティはインテルのフロント入りが有力視されている。トヒル会長は「彼の背番号4がインテルの永久欠番になる可能性がある」と、その存在の大きさを改めて認めた。サネッティはパウラ夫人と3人の子供たちと一緒に場内を一周し、サポーターに別れを告げた。

 これらのセレモニーに参加していたチームメイトたちの一人、長友も感激で涙をにじませた場面もあった。「こみ上げてくるものがあった。彼は偉大すぎる。僕の夢です」と興奮冷めやらぬ様子で、御辞儀ポーズでチームに溶け込ませてくれた大先輩に感謝していた。

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