「アジアＣＬ決勝トーナメント１回戦、広島‐ウェスタンシドニー」（７日、Ｅスタ）

　Ｊ１のサンフレッチェ広島は７日、ホームでアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）決勝トーナメント１回戦ウェスタンシドニー（豪州）との第１戦に臨む。６日は広島広域公園陸上競技場で最終調整した。ホームでの大事な初戦。森保一監督（４５）は武器とするパスサッカーで勝利を誓った。

　３度目の出場で初の決勝トーナメント進出。クラブとして未知の世界が待ち受ける。それでも初戦はホームだ。森保監督は「ホームの戦いをする。必ず勝って次につなげたい」と力を込めた。

　ウェスタンシドニーは４日にオーストラリアリーグのプレーオフ決勝を戦った。９０分で決着はつかず延長戦へ。１２０分を戦った。その激闘を終えた直後に日本へ移動。中２日で広島との戦いに挑む。

　過密日程と長距離移動で疲労の色は隠せない。攻撃の中心は元日本代表の小野だが、この試合は守備的な戦術で０‐０の引き分けを狙うことが予想される。

　広島スタイルのパスサッカーでその壁を打ち破る。攻撃にリスクを冒せばアウェーゴールを与える危険性は高まる。それでも「アウェーゴールを意識し過ぎて萎縮してはいけない。焦らず落ち着く中で、アグレッシブに攻撃のギアを上げていきたい」と指揮官。青山主将も「攻守の切り替えのところでスピードアップする」。Ｊ１を２連覇した攻撃力に自信がある。自分たちのサッカーを貫き通す構えだ。

　この日は広島広域公園陸上競技場で約１時間半、ボール回しなど軽めの調整を行った。３日の神戸戦から中３日。それでも選手は笑顔で汗を流した。調整は順調だ。

　「一番上を目指してやっている。しっかり結果を出したい」と青山主将。Ｊ１３連覇とアジアの覇権を狙う今季。“広島らしさ”を発揮して勝利を手にする。