「Ｊ１、名古屋２-５広島」（６日、豊田）

　３連覇を目指す広島がＦＷ佐藤寿人（３２）の２得点などで名古屋を５‐２と下し、勝ち点を１３に伸ばした。佐藤はＪ１通算１３８得点。三浦知良（横浜ＦＣ）の同１３９得点にあと１点と迫った。

　佐藤が最もゴールを決めたい相手、名古屋ＧＫ楢崎から２得点。Ｊ１通算１３８得点とし、キングカズにあと１点に迫った。次節１２日のＦＣ東京戦（Ｅスタ）にも、中山（元磐田）の同１５７得点に次ぐ歴代２位に並ぶ。

　「久しぶりに簡単なゴールを決められたね。高萩からいいボールが出たから自分なりに考えて打てたシュートだった」。前半１９分、中央から高萩の縦パスを右足で受けて、体を反転させながら左足での同点シュートを決めた。塩谷のゴールで勝ち越すと、後半１８分には石原のシュートが闘莉王のハンドを誘ってＰＫ。これを石原に「蹴ったら」と譲ってもらって、この日２得点。敵地での圧勝に貢献した。

　いよいよ小学生のころからあこがれていたカズに並ぶ。記録達成時には“カズダンス”を披露する予定にもなっている。「カズさんには許可してもらいました。ずっとカズさんの背中を追いかけてきましたから。地元で達成できてチームが勝てば最高ですけど」。佐藤は早くも胸躍らせていた。