広島やっとACL初星 決勝Tへ希望
「ACL・1次リーグF組、広島1-0ソウル」(19日、Eスタ)
第3戦が行われ、F組の広島はホームでFCソウル(韓国)を2‐1で下して今大会初勝利を挙げ、通算1勝1分け1敗の勝ち点4とした。H組の川崎は敵地で、元日本代表MF小野伸二(34)がいるウエスタンシドニー(オーストラリア)に0‐1で敗れ、通算1勝2敗の同3。
広島がACLで勝った。前回準優勝でF組最強と目されるFCソウルからホームで勝ち点3をもぎ取り、昨年から続いたACLの連続未勝利を8試合でストップ。J1連覇の意地を示した森保監督は「誰が試合に出ても、われわれはやれる」と、指揮官として初めて味わうアジアでの勝利を喜んだ。
主将の青山がテーマに掲げた「1対1の局面や球際」で決して引けを取らなかった。後半8分、右クロスを高萩が頭でつなぎ、佐藤が落とす。再び高萩が右足で狙い澄まして先制点を奪った。
追い付かれても試合の流れを渡さず、勝ち越し点は今季絶好調の塩谷が挙げた。リーグ戦で決勝ゴールを連発、ACLは11日のアウェー戦で先制点を奪ったDFは、高萩とのパス交換で抜け出すと「GKが早く倒れ込んだので、ちょっと浮かせた」と、冷静に局面を見極めた。主力数人を欠いても丸谷や柏らが遜色のないプレーで補い、監督が言う「総合力」も昨季から確実に向上。クラブ初の決勝トーナメント進出へ、期待は膨らむ。