岐阜開幕星もラモス監督「ひどい試合」

 「J2、岐阜3‐1讃岐」(2日、長良川)

 東京Vの監督以来、7季ぶりにJリーグの舞台に戻ったラモス監督が率いる岐阜は、今季から昇格した讃岐を3‐1で下し初戦を飾った。元日本代表GKの川口能活(38)、同DF三都主アレサンドロ(36)が加わった新生チームは、初のJリーグの戦いに意気込む讃岐に苦しみながらも白星スタートを切った。J2初戦の磐田は札幌に0‐1で敗れた。

監督自身J勝利6年3カ月ぶり

 クラブ史上2番目に多い1万1069人の観衆が集った長良川競技場で、ラモス劇場の幕が開いた。大型補強で生まれ変わった新生FC岐阜の祝祭ムードを彩る3ゴール。ラモス監督自身約6年3カ月ぶりとなるJリーグでの勝利だったが、その表情には早くも怒りがにじんでいた。

 「感想は何もないヨ。ひどい試合を見せて申し訳ない」。会見の冒頭、ラモス監督はぶぜんとして言い放った。スコアだけ見れば快勝だが、内容は理想とは程遠い。カメラ17台、100人超の報道陣が集まり、注目度の高さに経験豊富なベテラン選手たちまで硬くなった。初のJ2の舞台に臨む讃岐に、何度も決定機をつくられた。

 1点リードのハーフタイム、「讃岐は死ぬ気で体張ってる。何でうちは気持ちで負けてる!?」という指揮官の叱咤(しった)に応え、チームは後半17分までに2点を追加して試合を決めた。それでも「喜んでいいのか、あいつら殴っていいのか、どっちかわからん。水曜日のフィジカルを楽しみにしてろ」と鬼のトレーニングを予告した。

 ただ、ラモス流は1人で突っ走っているわけではない。オフなしの12連勤となった別府キャンプ。厳しい練習とリラックスさせる時間のメリハリをつけた。怒鳴り声に萎縮する選手たちには、GK川口、DF三都主らがフォロー。川口は「ベテラン中心に何となく声をかけたり、みんなでプライベートの話をしていた」と明かし、20歳のMF水野も「今年はすごく雰囲気がいい」と一体感を強調した。

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