横浜M勝った!移籍の藤本&伊藤千金弾
「J1、横浜M2‐0大宮」(2日、日産ス)
昨季2位の横浜MはMF藤本淳吾(29)とFW伊藤翔(25)が決めて大宮を2‐0で下し、白星スタートとなった。川崎は後半ロスタイム、J1に復帰した神戸に追い付かれて2‐2で引き分けた。
公式戦3戦目にして、ようやく手にした初勝利に、横浜Mイレブンはホームのピッチで喜びを爆発させた。
前半17分、MF斎藤の突破からこぼれたボールを藤本が左足でたたき込んだ。「いいところにこぼれてきた。コースが見えていたのであそこに決まってよかった」というシュートがアウトにかかり、サイドネットに突き刺さった。
そして後半42分、今度はFW伊藤が豪快な25メートルのミドルを左足で打ち込んだ。「あの形は狙っていた。弾道はもう見てなくて、行けーって。ビックリですね」。移籍初ゴールに伊藤は満面の笑みを浮かべた。
高校時代から和製アンリの異名をとり、オールラウンダーのFWとして注目された伊藤に、視察に訪れた協会の原専務理事も「あの左はすごいね。もとは力があるから、いろんな面で大きい」と祝福した。藤本についても「俊輔の影響もあるけど、名古屋時代にはなかった飛び出しをしている」と高く評価。今後の日本代表の国内合宿参加にわずかながら可能性が見えてきた。
ゼロックス、ACLと昨年の勢いが全くないまま2連敗。「もし、負けたらさらに負けたことを引きずるところだった」と主将の中村俊輔が言うように、通算3勝7敗8分けだった苦手の大宮に対し、移籍組の活躍で完勝した意味は大きい。