ザック監督激白「有終の美を飾りたい」

 4年に1度のサッカーW杯イヤーがやってきた。日本代表の命運を握るアルベルト・ザッケローニ監督(60)がインタビューに応じ、本大会まであと6カ月に迫った現在の心境から、選手の代表入りについてまで語った。指揮官の手元にあるという63人のリストから誰をブラジルに連れて行くのか。そして、どう戦うのかをまとめた。

 ‐W杯イヤーだ。

 「世の中には(連敗した昨年)10月の2試合が終わって、W杯の準備が進んでいないのでは?という意見があった。それは違うなと感じていた。逆に11月の試合が終わって、どの試合でもどの相手にも可能性があるというか、勝てるのではないかというような…それは町ですれ違った人の感じでも伝わるんですけど」

世界トップ10にも勝てる

 (続けて)「フィジカル、メンタルで百パーセントの状態で臨めれば、世界トップ10と対戦しても引き分けられる可能性はあるし、時には勝てる可能性もある。ただ、われわれが六十パーセントしか出せない試合では、引き分けや勝ちに持ち込めるチームにはなれていない」

 ‐W杯で新しい選手が入るのは難しそう。

 「数カ月前にもA代表のメンバーはほぼ固定されているとみられていたが、複数の選手がA代表に入ってきているし、チャンスも得ている。63人の代表候補を重点的に見ている状況だが、そこに入っていなくても、非常にいいパフォーマンス、いいコンディション、いい状態の選手がいると、リストにも入ってくると思うし、最終的に23人に入る可能性は十分ありえる」

 ‐63人は今まで招集した人数と合わない。

 「自分から見て、W杯にきて活躍できる力を持った選手が63人」

 ‐呼んだことのない選手も入っているか。

 「はい」

 ‐JリーグMVP(中村俊輔)と得点王(大久保嘉人)は?

 「63人のメンバーは明かしませんけど(笑)。…まあ、恐らく入っているんじゃないでしょうか(笑)。もちろん活躍しているメンバーというか、よくやっているメンバーは63人に名を連ねていますので。そういう意味では恐らく」

 ‐日本人はサプライズが好き。

 「そこは本当に選手次第だと思っていて、まったく代表チームに呼ばれなかった選手が急に入ることも十分に起こりうる」

 ‐以前、スキラッチ氏が90年W杯イタリア大会で直前に代表入りし、得点王になった話をしていた。

直前の代表入りにいい印象

 「(直前の代表入りに)いい印象があります。新しい選手、呼んだ方がいいですか?」

 ‐あると新聞も売れる(笑)。

 「女子は連れていけません(笑)」

 ‐これまでのターニングポイントは。

 「11年8月の札幌の韓国戦が、一番最初のサインがあったと思っていて、特に前半ですね。3‐0で非常にいいパフォーマンスをしたんですけど、後半のところですごく緩めてしまったので、それに対してはすごく怒ったことを覚えている」

 (続けて)「(12年6月の)最終予選に入る前、チームが非常に集中してトレーニングに臨んで、ワールドカップ最終予選にいい形で入れた。オマーン、ヨルダン、オーストラリアの3連戦で非常にいい内容のゲームが続いて、内容だけでなくスピードが伴ったプレーの精度を見せてくれた。あの3試合でワールドカップ最終予選の突破を半分以上決めてしまったのかなと思う」

 (13年に入って)「11月のシリーズ(欧州遠征)も選手のコンディションがまあまあ整っていた」

 ‐日本は勝者のメンタリティーが足りないと指摘されてきた。

メンタル成長も確立はまだ

 「成長はしてきていると思います。ただ、確立はされていないとも思っています。結局、世界の強豪とやるとき、例えば(0‐3で敗れた)コンフェデ杯のブラジル戦のような、消極的な戦いはしてはならない」

 ‐そのメンタリティーを6カ月でどう培っていくのか。

 「本大会で100になることはないと思います。国によっては50年、60年、70年かけてつくり上げるもの」

 ‐本田圭佑や長友佑都がそうしたメンタリティーを持っている。

 「1人、2人の選手が持っているということではなく、チーム全体として持っていなければならない能力だと思う。強豪国は自分たちの状態が60でも勝ち切る能力を持っていると思う。われわれはそうしたものを持っていないので100に近いものを継続的に出していかないと、と感じています」

 ‐日本での生活で違和感を覚えたことは。

 「例えば、マネキン(日本協会が代表を応援するプロジェクトの一環で作成)も、これまでにイタリアで監督をやっていた時にはなかった文化。(カメラマンに)ガッツポーズしてください、ということはイタリアでは言われたことない」

 ‐初めて代表チームを率いている。

 「やる前までザッケローニはクラブチームしかできない、と、毎日ピッチに下りてこその監督だと評価されていた。代表の監督も楽しいと感じている」

 ‐生まれ変わっても日本を指揮したいか。

 「まずはW杯ですね。この4年間は素晴らしい時間でしたから、最後ですね、いい形で締めたいと思う。W杯でも良い内容と結果が大切だと思っていて、本当に有終の美を飾りたいと思う」

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