「全広島選手権決勝、佐川急便中国1(3PK2)1福岡大」(24日、広島広域公園第一球技場)
3年ぶり3度目の天皇杯出場となる佐川急便中国は、3年連続28度目の出場となる福岡大と初戦で対戦する。雨中の戦いとなった広島県予選を兼ねた全広島選手権決勝では、福山大をPK戦の末、破って出場権を得た。今季は2年ぶりに中国リーグに昇格。広田将久監督は「何とかサンフレッチェとやりたいですね」と、2回戦でJ1首位のサンフレッチェ広島との対戦を熱望した。
歓喜の輪が瞬く間にできた。3‐2で迎えたPK戦。先攻の福山大5本目のシュートをGK山本が左に飛んで止めた。3年ぶり3度目の天皇杯出場を決めた瞬間、佐川急便中国イレブンは笑顔をはじけさせた。
広田監督は「今年は技術的に落ちるんで、全員試合に出ていた。よくこのメンバーで勝ったなと思います。苦しかったですが、今までで一番うれしい」と目頭を押さえた。
雨中の戦いとなった決勝戦は、前半19分にMF田岡が先制ゴール。優位に試合を進めたが、後半22分に追い付かれ延長に入った。「先制点は狙い通り。延長でどうかなというのはあった」と指揮官。体力勝負となった延長では終始、福山大にボールを支配された。足が止まり苦しい戦いだったが、決定打を許さなかったことが勝利へと結びついた。
途中出場で常にボールを追った主将のMF麓(ふもと)は「うれしいの一言です。僕は何もやっていない。自分で引っ張っていくタイプじゃないので、特別何かしたわけじゃない」と汗をぬぐった。練習日は火、木、土曜日で練習時間は1時間30分ほど。仕事を持ちながらボールを追い続けた結果が3年ぶりの快挙となった。
前回出場時のベンチ入りメンバーが10人いる。当時ベンチ入りしていた麓主将は「相手は強いと分かっているんで当たって砕けろです」と福岡大戦に向けて意気込みを語った。
すでに天皇杯の組み合わせは決まっており、佐川急便中国と福岡大の勝者が2回戦で昨年のJ1覇者で今季も首位に立つサンフレッチェ広島と対戦する。広田監督は「何とかサンフレッチェとやりたいですね」と初戦突破を誓った。