キングからザックジャパンにありがとう‐。サッカー日本代表のブラジルＷ杯出場決定から一夜明けた５日、元日本代表のＦＷ三浦知良（４６）＝横浜ＦＣ＝が取材に応じ、ＦＷ香川真司（２４）＝マンチェスター・ユナイテッド＝ら数人に「ありがとうございます」と試合後に感謝のメールを送ったことを明かした。今後も一人の選手として、代表復帰とＷ杯出場を目指すと熱く語った。

　ただ、うれしかった。メールには「ありがとうございます。おめでとうございます」とつづった。横浜市内での練習を終えた三浦は「日本全国にいいニュースを与えてくれているということと、自分自身がサッカー人の仲間としてＷ杯に行ける喜びを、ありがとうという表現で送りました」と真意を語った。

　１９９８年フランスＷ杯直前の「外れるのはカズ」から約１５年。いまだにＷ杯は夢であり、目標だ。「日本人であれば誰もが２０１４年のＷ杯に出る権利がある。高校生も大学生もチャンスあるわけですから、４６歳の僕にあってもおかしくない。チームのために毎日、全力を尽くしたい」と努力し続けるつもりだ。

　自身が４得点で保持していた最終予選最多得点記録を更新した本田については「存在感や責任感、グラウンドで表現しているものが本田選手の姿そのもの」と評価。最後に会ったのは、本田がＣＳＫＡモスクワに移籍する直前だったと言い、「強い刺激を求めたいと言っていった。ロシアからどこに行くか分かりませんけど、もっと大きな刺激を求めていくんでしょう」とエールを送った。

　親交がある香川らにはオーストラリア戦の前にもメールで「体調はいかがですか」と気遣っていた。だが、代表へのアドバイスを求められると「日本代表を目指そうと思っています。アドバイス的なことは何もありません」。一人の選手として、今後もサッカーと向き合っていく。