スコラリ監督復帰もブラジル負けた

 「国際親善試合、イングランド2-1ブラジル」(6日、ロンドン)

 サッカーの国際親善試合が6日、各地で行われ、ロンドンのウェンブリー競技場ではイングランドがルーニーとランパードのゴールでブラジルを2‐1で破った。イングランドがブラジルに勝つのは23年ぶりで、ブラジルのスコラリ監督は初陣を白星で飾れなかった。ドイツはミュラーのゴールなどでフランスに2‐1で逆転勝ちし、フランスから26年ぶりの勝利。2010年W杯南アフリカ大会優勝のスペインはウルグアイに3‐1で勝った。アルゼンチンはスウェーデンを3‐2で下し、メッシは無得点。オランダとイタリアは1‐1で引き分け、ポルトガルがエクアドルに2‐3で敗れた。クロアチアは韓国を4‐0で退けた。

 自国開催の来年のW杯制覇を義務付けられたブラジルの2013年は黒星で始まった。だが、復帰初戦のスコラリ監督は「落胆はしていない。イングランドはよく準備ができていて強かった」と淡々と話した。

 代表復帰した32歳のロナウジーニョらベテランとネイマール、オスカルら若手の技巧派を絡ませる布陣だったが、連係がかみ合わず、個々が孤立する場面が目立った。唯一の得点を決めた途中出場のフレジも、「ミスが多ければ負ける。勝って自信をつけたかった」と嘆いた。

 次は3月のイタリア戦。02年のW杯日韓大会で優勝に導いた名将スコラリ監督は「前に指揮したときも就任初戦は負けたが、W杯では優勝した。3月には違ったチームになる」と先を見据えた。

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