62歳の神取忍、デビュー40周年大会で36歳年下から勝利、現役続行宣言「まだまだ走り続ける」遠慮なしエルボー被弾でダウンも…技ありスリーパーで仕留める

 「プロレス・LLPW-X」(2日、東京・Kanadevia Hall)

 “ミスター女子プロレス”こと神取忍(62)が、自身のデビュー40周年記念大会に出場した。メインイベントのタッグマッチで、橋本千紘(34)と組み、Sareee(30)&MIRAI(26)と対戦。最後は胴締めスリーパーでMIRAIを仕留めた。現在の女子プロレスのトップ級であるバリバリの3人の中で、3日前に62歳の誕生日を迎えたばかりのレジェンドが意地を見せた。

 神取は30歳以上年の離れた2人から遠慮のない強烈な張り手やエルボーを食らってダウンする場面もあったが、キャリア40年の闘志をむき出しにして応戦。技ありのスリーパーでタップを奪った。1100人超満員札止めの観客に後押しをされながら節目を飾った主役は「今日は勢いのある3人の中でどうなるかと思ったが、ありがとうございます。今日は橋本選手と(対戦ではなく)組んでよかった(笑)。この2人(Sareee、MIRAI)も、これからのプロレス界が楽しみです。でも、まだまだ神取忍は走り続けます。40年という時代を生き抜いてきて、応援してくれる皆さんのおかげでリングに立てています」と、万感を込めながら現役続行を宣言した。

 団体対抗戦時代の北斗晶との伝説的死闘や、天龍源一郎との男女の垣根を越えたシングルマッチ、さらに対戦はかなわなかったもののRIZINでのギャビ・ガルシアとの計量失格でのやり取りなど、40年にわたってプロレス界に存在感を示してきた。自身の節目の大会で今を時めくトップ選手から勝利を挙げ、「若さは(強さとして)あるが、やっぱベテランのタイミングとか隙(を突くこと)とか、違うところはあると思う」とプライドをにじませた。

 大会2カ月前の会見ではMIRAIから「今(の選手)じゃないですよね?本当にやれるんですか?」と張り手を食らうなど挑発されたが、試合で意趣返しをした。「やっぱ、やられたらやり返さなきゃ。それがLLPWだから!」と鼻息を荒くしつつ、「ある意味、眠っているものを起こしてくれた。だから、そういう(挑発的な)言葉をを出すことはすごくいいこと。遠慮することはないし、いい刺激になった」と感謝も忘れなかった。

 次の目標については「(農業で)しんどう農法をやらなきゃいけないから」とけむに巻きつつ、「うち(LLPW-X)には若い選手もいるから、(若手が)大きな舞台に立てるくらいの力をつけなきゃいけない」と団体の未来を見据えた。

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