V2井上拓真、天心戦ダウンの真相告白「気の緩み」「攻防が楽しくてニヤッと」直後に父・真吾トレーナーから“闘魂ビンタ”で喝「めっちゃキレてる、やべえなと」
ボクシングWBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)=大橋=が、同級1位の那須川天心(28)=帝拳=を返り討ちにして2度目の防衛に成功してから一夜明けた28日、横浜市の所属ジムで会見を行った。7回にダウンを喫したものの、試合全体を通じてはペースを支配し、3-0で判定勝ち。「素直な気持ちとして、プレッシャーも大きかったし、今はすごくホッとしている。天心選手の知名度は高いし、(試合後の)反響は大きい。その中でしっかり返り討ちできたのは自分の中でもよかった」と心境を語った。
7回には相手の左ストレートを被弾してダウンしたが、すぐに立て直して追撃を許さなかった。「ダウンシーンは(映像で)見返したが、やっぱり自分の気の緩み。そこは今後もっと強い奴とやっていく上で、しっかり修正しなきゃいけない。課題が見えたので、まだまだ伸びしろがあるなと自分で感じた」。被弾前にはニヤリと笑っていたが、「その前の攻防があって、お互い(パンチが)当たらない、当たらない、当たらないで、ちょっとなんか楽しかった。ニヤッとしたときに(やられた)。すいませんでした(笑)」と経緯を明かした。
7回終了後のインターバルでコーナーに戻ると、セコンドの父・井上真吾トレーナーから軽く頬を張られて喝を入れられ、8回にはポイントを取り返し主導権を渡さなかった。勝負のポイントとなるラウンドだったが、真吾トレーナーは「気が緩むのは悪い癖なんですよ。昔から言っている。(それが今回)まさに出て、自分がイラッとムカついてきて、気合を入れたんですけど(笑)。集中してれば絶対もらわないパンチなんですよ」と述懐。「そこだけがボクシングの怖さ。ああいうところも踏まえて、隙をつくらないで集中して、しっかり外してもらいたい。肝に銘じたと思う」と唇をとがらせた。
拓真はダウンシーンの後は回復に努めていたというものの、真吾トレーナーは「(コーナーに)戻ってきて自分がダメージをつくっちゃったが、気合を入れなきゃダメなので」と苦笑い。ただ、時代の潮流も意識し、気を使って指先で軽くビンタしたというが、拓真は「パスパスパスって(軽く)きて、これは気合を入れるのかなんなのか、ちょっと戸惑っちゃった。でもめっちゃキレてるし、やべえってなって。なんかビンタはもうちょい強くいってほしかった」と明かし、笑いを誘った。
また、大橋秀行会長は、拓真の次戦も指名試合が決まっていることを明かしつつ、「あとは統一戦を含めて、もう一つはスーパーバンタム級に上げていった方がいいのかなっていうのも選択肢としてある」と、階級転向も視野に入れていることを明かした。拓真自身は「自分のビジョンとしては統一戦をやりたいが、会長と父に任せて、どんな相手でもやりたい。(階級は)自分自身はどちらでも。(ビッグマッチの)チャンスがあれば」と語った。
