笑顔なし那須川天心「本能で戦う」9・27井上拓真と再戦で“神童”解放予告 村田諒太氏から「お前は天才、自分信じろ」助言で覚悟「考えて、考えて、考えた結果、思うままにやる」
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(27日、トヨタアリーナ東京)
大会2日前の公式会見が25日、都内で開かれた。WBC世界バンタム級1位の那須川天心(28)=帝拳=は、昨年11月24日の王座決定戦で敗れた王者・井上拓真(30)=大橋=との再戦を目前に「やるだけだなという感じです。頑張ります」と珍しく言葉数は少なく語り、「もう、やるだけ。何も考えることはない。本能で戦います」と“神童”解放を予告した。
天心はキャリアの分水嶺となる大一番に向けて、黒いキャップを目深に被って登場すると、会見中も笑顔はなく、いつになくシリアスな表情に終始した。自信の裏付けについて聞かれると、しばらく沈黙した後「まあ、俺が俺を信じているからです」とシンプルな言葉を絞り出し、「今回自分のことを信じているのが一番大きい。一番強くて、一番かっこよくて、一番面白い、そして一番見たい俺が俺のことを信じている。だから大丈夫」と言い聞かせた。
前回は序盤に優位に戦ったものの、3回以降は拓真にプレスを掛けられて圧倒された。プロ格闘技通算55戦目での初黒星を喫し、因縁の炊いてと10カ月ぶりの雪辱戦に臨むが、「本能で戦う」と腹をくくった。その真意について、「最初からそうなったわけじゃなく、いろんなことを考えて、考えて、考えた結果、本能、自分の思うままにやると。いろんなアドバイスや実体験を得て決めた」と説明した。
2週間ほど前の練習では、帝拳ジムOBである元WBA世界ミドル級王者の村田諒太氏(40)から「お前は天才なんだから、もっと堂々と自分らしくやれよ。自分のスタイル、感覚を信じろ」とアドバイスを受けたという。「村田さんから言っていただいて、すごく心が楽になった。(腹をくくる)きっかけをくれた」。この一戦に向けては、陣営で戦術や作戦などを練っていたが、「(考えながら)反復練習をしてきたからこそ(本能で戦うことが)できる。より面白いもの、怖い那須川天心を見せられる。目的は一個、勝つだけなので」と眼光を鋭くした。
一方、拓真は「第1戦と同じように全てに警戒して、全てで上回って、完封するだけ」と絶対的な自信をのぞかせた。進化が続く王者との雪辱マッチに対し、天心は「サプライズが必要な時も来ると思う。まともに真面目に戦っているだけじゃ僕の良さが出ないので、色を出すときが必ず来る。どう相手をだませるか、嫌だなと思わせるか。だから、ボクシングをやろうとは思わない。自分の型がありながら、那須川天心の色を存分に出していけたらいい」と予告した。
