那須川天心は「かっこよくなった」再戦する井上拓真のいとこ浩樹が練習視察で分析「1回負けて覚醒」それでも陣営は返り討ち確信「めちゃくちゃ今の拓真は強い」
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(27日、トヨタアリーナ東京)
ボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(28)=帝拳=が14日、東京都新宿区の所属ジムで公開練習を行った。昨年11月24日の同級王座決定戦で敗れた王者・井上拓真(30)=大橋=との再戦となるが、「毎日いろんな葛藤や自分の中での戦いをこなしてきた自負はある。あと2週間、気を引き締めて一生懸命やっていきたい」と決意を込め、10カ月ぶりのリベンジマッチへ「KOしたい。そのつもりで毎日やっている。僕の覚悟、姿を見に来てほしい」と切実に語った。
公開練習はシャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ちを2ラウンドずつ行ったが、以前は恒例だったスパーリングは披露しなかった。天心は「スパーはあえてしなかった。もうだいぶ見せたので、もういいかなと」と手の内を隠した真意を語り、「今までの自分のシャドーやミットって、無駄な動きが多かった気がする。一瞬のスピードや切れはいいが、ずっと(動きが連動して)つながっているというのが今回のテーマ。だから、(動きが)ヌルヌルしてたと思う。(動作の)節目をつくらず、ずっとヌルヌルというか、集中しているのがキーポイント。12ラウンドで途切れ途切れになると前回と同じようになってしまう」と狙いを明かした。
井上陣営からは3人が視察に訪れた。北野良トレーナーは「前回とちょっと違ったイメージ。重心も下げていて、打ち合いの想定なのかなと」と分析し、鈴木康弘トレーナーは「しっかり汗もかいているし、力強いミットをやっている」と印象を明かした。
また、井上兄弟のいとこで元WBOアジアパシフィック・日本スーパーライト級王者の井上浩樹も熱視線を送ったが、「(天心は)いろんな意味で地に足がついた印象。かっこよくなったと思います」と表現し、「前回は天心選手“個”対ボクシングって気持ちがあったと思うが、(囲み取材の)話を聞いているとチーム対チームなんだという気持ちになってきていて、すごくいい変化」と説明。また、力強い踏み込みについても「勇気が出たなというイメージ。捨てるものがないというか。1回負けて、覚醒して、すごく覚悟が強くなったなと。その覚悟の力で(強い)踏み込みができるようになったなって印象」と明かした。
三者三様に天心の成長を認めながらも、鈴木トレーナーは「どういうボクシングで来ても拓真は対応できる。我々は勝たせるだけ」と強調。「これだけ言えるのは、めちゃくちゃ今の拓真は強いです」と揺るぎない自信を示し、北野トレーナーも「お互い状態はいいと思うが、拓真チャンピオンは強い。自信を持って迎え撃って、返り討ちにすると思います」とうなずいた。
