「井上尚弥になれる」ONEムエタイ王者の吉成名高、初キックボクシング“ホロ苦”デビュー「悔しい…30点」ルール戸惑い、計量オーバー相手に被弾「会場どよめき、やべえと」1500万円ボーナス見送り

初のキックボクシングルールで判定勝ちした吉成名高
初のキックボクシングルールで判定勝ちした吉成名高(右)とONEのチャトリCEO
初のキックボクシングルールで判定勝ちした吉成名高(右)。左はONEチャンピオンシップのチャトリCEO
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 「ONE SAMURAI 3」(12日、横浜BUNTAI)

 ONEアトム級ムエタイ世界王者の吉成名高(25)が、自身初のキックボクシングルールに臨み、ハー・リン・オム(28)=ミャンマー=に3-0で判定勝ちした。1回、足を使って距離を取りながら戦ったが、終盤に相手の右フックを被弾。2回は吉成が攻勢に出て完全に主導権を握り、3回はカウンターの右からラッシュを仕掛ける場面もあったが、倒すことはできず「キックボクシングデビュー戦だったが、倒しきることができなかった。メインイベンターとしてすごく悔しい」と首をかしげた。

 ホロ苦デビューとなった。キックルールでは禁止されている崩しや組んでの膝蹴りを何度か放って注意を受けるなど、勝手の違うルールに戸惑う場面もあった。「気持ちよく(相手を)こかそうと思ったら、ダメだと言われて、ああそうかと。これがムエタイだったなという場面はいくつかあった」。初回に変則的な右フックを被弾してしまったが、「見えてはいたがもらっちゃって、会場がどよめいたのでやべえと(笑)。(ダメージは)ない」と振り返り、「期待を上回る試合をしたかったが未熟だった。(自己採点は)30点。20だと辛すぎるので甘くしちゃった(笑)」と、終始悔しそうに振り返った。

 ただ、対戦相手は前日計量で契約体重52・2キロから400グラムオーバーし、ハイドレーションテストもクリアできず、当日53・6キロ契約に変更して行われた。吉成は「(相手の)体が大きい」と感じたというが、「試合に怒りの感情や私情は持ち込まないので、1対1の真剣勝負だと。めちゃくちゃオーバーだったら考えるが、今回メインだったので多少大きかろうが」と受け入れた思いを明かした。

 ONEのチャトリCEOは、吉成のキックボクサーとしての資質について「モンスター井上(尚弥)のような史上最強の選手になれる」と高く評価した上で、今回の初陣については「すごくいいパフォーマンスだったが、名高のベストではない。1500万円のボーナスも用意していたが、キックデビューとしては素晴らしかったが、もっともっとできるはず」と特別報酬は見送った。

 吉成は約1カ月後の「ONE SAMURAI 4」(10月17日、有明アリーナ)でもムエタイ王座の防衛戦が決まっている。異例の短期間での連戦となるが、「次はムエタイなので悔しさを全てぶつける。もっといいパフォーマンスで防衛したい」と本領発揮を誓った。

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