井上尚弥超え史上最速勝利!石井武志が衝撃65秒KOで世界王座獲得 大橋会長も驚き「ガッツさんが降りてきた」お別れの会で勝利約束

 「ボクシング・WBA世界ミニマム級王座決定戦」(2日、横浜BUNTAI)

 同級1位の石井武志(26)=大橋=が、元WBO同級王者で同級2位のウィルフレド・メンデス(29)=プエルトリコ=に1回1分5秒KO勝ちした。2018年10月7日、WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)がフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回1分10秒KO勝ちした日本勢の世界戦最速勝利を更新するスピード記録となった。大橋ジム所属では川嶋勝重、八重樫東、井上尚弥、井上拓真、武居由樹に続く6人目の世界王者となった。

 試合前の予告通り、ゴングと同時に前に出て攻勢に出た石井はフィジカルで押し込み、鋭い左ボディーで崩れたところに右フックを額に打ち込み、膝をつかせてダウンを奪った。メンデスは10カウントで立ち上がれず、わずか65秒でのKO勝利。新王者は両手を突き上げ、何度も叫びながら跳び上がった。

 衝撃の瞬殺劇で悲願の世界タイトルを手にした石井は「(最速記録は)全くわかってなかった。尚弥さんから『俺の記録抜いちゃったね』と言われて、すごくうれしかった」と声を弾ませた。

 また、この日は後楽園ホールで、今年6月2日に76歳で死去した元WBC世界ライト級王者でタレントのガッツ石松さんのお別れの会が開かれた。現役時代に所属していたヨネクラジムの大先輩に石井の勝利を約束していた大橋会長は「ガッツさんが降りてきたなと感じる。あんなボディーブローで、井上尚弥の最速記録を石井が塗り替えるとは(想像してなかった)。ガッツさんが降りてきた」と驚いた様子。自身や八重樫トレーナーが巻いたWBA世界ミニマム級のベルトを継承した新王者に「どんどん強い選手と戦わせたい。チャンピオン同士(の統一戦も含めて)、まだ体は小さいが複数階級とか、軽量級はそういう戦いをしていかないと注目されない。ミニマム級でこれだけのKO率、パンチ力があるので、軽量級で魅せていくのが彼の義務」と期待を込めた。

 ◆石井武志(いしい・たけし)1999年10月26日、福岡県うきは市出身。高校卒業後にプロキックボクサーとなり大和KICK52・5キロ級王者となったが、適性階級がなかったためプロボクシングに転向。大橋ジムに入門し、2022年5月に4回戦からデビューし、ミニマム級で同年の全日本新人王に輝いた。24年9月には東洋太平洋王座を獲得した。右ボクサーファイター。戦績は12勝(9KO)1敗。156センチ。

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