尚弥対中谷東京ドーム第1試合はドロー防衛、10年前のリベンジ失敗の田中将吾「中学の時と全く同じパターン。克服できず情けない」
「ボクシング・WBOアジアパシフィック フライ級タイトルマッチ」(2日・東京ドーム)
王者・富岡浩介(23)=RE:BOOT=がドロー判定で、アマ6冠でプロ転向6戦目の挑戦者・田中将吾(24)=大橋=から初防衛に成功した。ジャッジは富岡、田中、ドローと3者が分かれた。
井上尚弥と中谷潤人が激突するビッグマッチ「THE DAY」の第1試合を好ファイトで彩った。序盤から積極的に攻め合い、田中がプレスをかけて左右のフックとボディーを入れた。富岡はノーモーションの左ストレートで幾度も相手のアゴを跳ね上げた。
田中は「すごく悔しい。チャンスをものにできなかった。相手は想定内の動きだったが、ダメな流れになった」と悔しがった。無敗は継続したが「ドローは負け。自分の中では負けです」とうなだれた。それでも「心は折れていない。イチから見直したい」と巻き返しを誓った。
浪速高で国体連覇、東洋大では23年の全日本選手権バンタム級を制したアマエリート。富岡とは中学時代に一度対戦して1-2の判定で敗れ、10年越しのリベンジを誓っていた。「中学の時と全く同じ。追いかけて空振りして…というパターン。何年たっても克服できず情けない」と語った。
富岡はジュニア大会で活躍した後、高校に進まず17歳でプロデビュー。兄2人もプロボクサーで父がトレーナーのボクシング一家。アマエリートを相手に、たたき上げの意地を見せた。
初の東京ドームで「思ったより変わらない。リングに上がれば1対1なので」と振り返り、試合を「ギリ勝ったかなと思った。でも負けなくて良かった。ドローでも防衛できてほっとしています」と語った富岡。「前の手のフックでまわして、空振りさせるのが理想。相手は嫌だったと思う」と話し「それを続けられれば良かったが、まだまだでした。自分の距離は相手の距離でもある。ちょっとの差でどっちが倒れてもおかしくなかった」と振り返った。
世界王座を見据える23歳は「まだまだだと思う。負けることもあると思うが、コツコツやっていきたい」と冷静に現在地を分析。その上で「左の強さには自信がある。磨いていきたい」と力強く語った。
