「井上尚弥選手と比べず片岡雷斗を見て」19歳超新星に敗れた日本ランカーがSNS意見に異例の苦言「貴方たちはできるのか」
「ボクシング・ライトフライ級6回戦」(24日、後楽園ホール)
アマチュア6冠の「ザ・サンダー」片岡雷斗(19)=大橋=が鮮烈なプロデビューを飾った。いきなり日本ランク6位の大橋波月(27)=横浜龍拳=と対戦する異例の初陣となったが、鋭い左ジャブなどスピードで圧倒し、6回1分15秒レフェリーストップによるTKOで決着。憧れの井上尚弥(大橋)らが見守る前で難敵を仕留めた超新星は「プロの世界は華やかで楽しかった」と汗を拭い、「今は(勝てて)ホッとしているが、課題が見つかった。とても最高の試合になりました」とうなずいた。
敗れた大橋も、試合を支配されつつもガードを固めながら距離を詰めてボディーを打ち、レフェリーに止められるまで最終回まで我慢強く戦い抜きプロのプライドを示した。試合から一夜明けた25日に自身のXを更新し、「片岡選手への厳しい声が多いですね。井上選手には遠く及ばないとか。貴方たちは19歳という若さであの舞台であのパフォーマンスをしろと言われてできるのか。彼のボクシングは『努力の結晶』です。井上選手と比べるのではなく“片岡雷斗”を見てください」と投稿。自身が敗れた相手について井上尚弥と比較するようなSNSでの心ない意見に対し、拳を交えた者として異例ともいえる苦言を呈した上で、「彼はきっと経験を積んでさらに強くなります。日本のボクシング界は明るいです」と期待も込めた。
デビュー戦から厳しいマッチメイクを乗り越えた片岡は24日の試合後、デビュー戦について「30点」と自己採点。勝利を挙げたもののプロの洗礼も浴びた様子で「(採点は)低くつけてしまうが、相手の大橋波月選手の気持ちや技術が強かったから自分を出せなかった。(自分の中では)100点の動きを出したが、大橋選手によって低い点数になってしまった。大橋選手が強かった」と、相手への敬意を込めて振り返った。
プロ転向にあたって、大橋秀行会長(61)からは複数階級での世界王座獲得も期待されているが、プロ初戦を終えた片岡は「ミニマム級でも全然いける」と手応えを強調。「まだ生意気なことは言えないが、いつでも世界挑戦できるように準備して頑張っていきたい。これからもザ・サンダーをよろしくお願いします」と高らかに宣言した。





