那須川天心の改善点を提言 具志堅用高氏「パンツを脱ぐくらいだったら、ちゃんとしたリミットでクリアしないと」 当たっても倒せない要因を分析
ボクシング元WBA世界ライトフライ級王者で、世界王座13回連続防衛の日本記録を持つ具志堅用高氏が自身のYouTubeチャンネル「具志堅用高のネクストチャレンジ」を更新。8日に世界前哨戦を制したWBCバンタム級1位の那須川天心の今後の課題について言及した。
WBA6位ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)に10回判定で完勝した天心の試合について、具志堅氏は「勝ちはしました。一安心」と評価。その一方で「強さ、パンチももちろん、体のパワーがちょっと欠けてるかなと感じる」と指摘し、その原因が減量方法にあるのではないかと推測した。
天心は7日の前日計量で体重計に3度乗り直し、最終的にはパンツを脱いでリミットを100グラム下回る53・4キロでクリアした。具志堅氏は「減量方法が間違っているような気がする。早めにボクサーの減量方法をとらないと。早い段階から落として、気持ちに余裕をもって計量に臨んだ方がいいと思う」と話した。
天心はキックボクシング時代から減量に失敗したことは一度もないが「(キックは)長くて3、4、5ラウンド。ボクシングは12回。それを計算しながら減量しなくちゃいけない気がする。(体重は落としても)パワーや筋肉を残さないといけない。相手にダメージ、当たった瞬間の破壊力がいかにあるか。(それを)どれだけ12回まで持ち続けられるか。今のバンタムでは欠けている」と具志堅氏。優勢に試合を進め、決定的に見えるパンチが当たっても相手が倒れない要因を分析した。
今回の試合でも「スピードは一番ある。(統一戦に勝利した)中谷さんとも変わらない」「コンビネーションは打てている」と天心の強さを認める具志堅氏。だからこそ「もうちょっとパワーが欲しいね。うまい減量をやった方がいいですよ。100グラム、200グラムでパンツを脱ぐくらいだったら、ちゃんとしたリミットでクリアしないと。チャンピオンはチャンピオンらしくね。自分でしっかり守ってやらないと簡単には世界チャンピオンになれないと思うから。コンディションもしっかりしてリングに上がった方がいい」と要望。「タイトルマッチをやるのは間違いない。これからですよ。デビューからの経験を自分で直さないと。何が悪いか、何が必要なのか」と年内にも計画される世界初挑戦までの改善を求めた。





