増田陸がドネア撃破 再戦可能性のWBA王者・堤聖也が賛辞「すごい、よく登ってきた」自身はけがで次戦不透明も夏以降か「100%治す」

観戦する堤聖也(撮影・石井剣太郎)
ノニト・ドネアと増田陸の試合を観戦し、引き揚げる堤聖也
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 「ボクシング・WBA世界バンタム級挑戦者決定戦10回戦」(15日、横浜BUNTAI)

 同級4位の“神の左の継承者”増田陸(28)=帝拳=が、同級1位のノニト・ドネア(43)=フィリピン=を8回1分12秒TKOで勝利した。元世界5階級制覇王者のドネアに対し一進一退の打ち合いを演じたが、5回にドネアが増田のヒッティングで右目上をカットし出血。7回終了間際には強烈な左ストレートでダウンを奪い、8回にドネア陣営からタオルが投げ込まれた。世界への道をつなげた増田は「勝ってホッとしている。この内容では挑戦できるか不安もあるが、必ず世界チャンピオンになります」と決意を込めた。

 WBA正規王者の堤聖也(30)=角海老宝石=も挑戦者決定戦をリングサイドで見つめた。増田、ドネアの両者と対戦経験のある堤は観戦後に取材に応じ、「ドネアは入場から雰囲気が前回(昨年12月の堤戦)と違って良くなかった。増田は(得意の)左を出さず、いろいろ考えて、ドネアを疲れさせる組み立てを冷静にはめこんでいた。(勝つのは)時間の問題かなと。(内容が)よかったですね」と振り返った。

 敗れたドネアからは日本語で「(再戦できず)ゴメンネ」と言われたというものの、「僕はどっちとも対戦したくないので(笑)」と本音を吐露。挑戦権を得た増とは23年8月に日本タイトル戦で対戦し、激闘の末に判定勝ちしているが、「こっち(増田)が来たかと。よくここまで登ってきたなと思います。すごい」と賛辞を送り、再戦も覚悟した。

 堤自身は昨年12月のドネア戦で激闘を制したものの鼻骨を骨折。順調に回復しているというものの、「まだちゃんとは治ってない。ボクシングできる状態ではない。(早期に試合を)強行したかったが、勝っても負けても後悔が残る感じがあったので」と明かし、次戦の見込みについては「今の感覚だと6月くらいから実戦(練習)をスタートできれば、8、9月くらいには試合できるんじゃないかな、せっかくこういう(不透明な)状況になったなら、100%しっかり治して、ここ(鼻の周辺)以外は元気なので、実戦以外のトレーニングは積んでいきたい」と意欲を示した。

 WBA同級戦線で、次戦は休養王者アントニオ・バルガス(29)=米国=との団体内統一戦となる見込みだが、堤の負傷により状況は不透明。「俺がチャンピオンですから。(ちゃんと)見ている人はわかっていると思うので、自信を持ってやっていく」とプライドを強調し、「俺がチャレンジャーだったら鼻を折ってようが(試合を)やるが、2年間(昨春手術するまで)目が痛い中で試合をして、自分でここまで今の位置を作ってきたので。変な意地じゃなく、自分と向き合っての決断なので。この選択が正しかったと後の試合で証明します」と信念をにじませた。

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