デビュー前から愛称は「ザ・キング」アマ49戦無敗“超高校級ボクサー”藤木勇我が大橋ジムからプロ転向「憧れの井上尚弥さんのような王者に」難関の中量級で世界挑戦へ
アマチュアボクシング49戦無敗で9冠を達成した“超高校級ボクサー”藤木勇我(18)=大阪・興国高=が27日、都内で記者会見を行い、大橋ジムに入門してプロに転向することを発表した。4月13日の後楽園ホール興行で公開プロテストを行い、6月10日にスーパーフェザー級6回戦でデビュー予定。また、プロでの愛称は「ザ・キング」に決まり、「(プロは)小さい頃から見ていた舞台だったのでワクワクしている。中量級で世界王者になることはとても難しいと思うが、必ずそれを(達成する)。小さい頃からの夢だったので。憧れである井上尚弥さんのようなチャンピオンになりたい」と意気込んだ。
藤木は深緑の迷彩柄のスーツで登場すると、初々しくも堂々とプロボクサーとしての抱負を語った。高校生ながらアマチュアでは無敗を誇り、全日本選手権や世界ユース選手権も制覇するなど9冠を達成。周囲からは28年ロサンゼルス五輪を目指すことを勧める声もあったというが、「小さい頃からプロで戦いたかったし、井上尚弥さんを見ていて早くプロの世界で戦いたいと思った」と独断で進路を決めた。
既に神奈川に移住し、1人暮らしをしながら大橋ジムに通う新生活を始めている。18歳でプロの門を叩く超高校級ボクサーについて、大橋秀行会長(60)は「日本の至宝。これ以上ない逸材。衝撃は最高峰」とうなり、「スピード、パンチ力、耐久力で10点満点中10点。素直さも10点満点。言うことがない。必ず世界王者にします」と太鼓判。当面の主戦場はフェザー級(57・1キロ以下)かスーパーフェザー級(58・9キロ以下)を想定しており、日本勢にとって中量級での世界タイトルは高い壁となっているが、「軽量級では井上尚弥がほとんどやり尽くした。日本ボクシングの人気を高めるには重量級、中量級の活躍(が必要)。その1番手に藤木勇我が来ると思う」と期待を込めた。
また、デビュー前ながら「ザ・キング」というニックネームをつけた理由について、大橋会長は「ユースでアジア、世界全部で優勝している。優勝=キング」と説明。さらに、米老舗専門誌「ザ・リング」でも特集記事が組まれるなど注目されており「海外からも問い合わせがあり、興味を持たれている。(海外戦略も)検討したい」と明かし、「(将来的に)世界王者になるのは当然。先日行ったラスベガスでの試合で(WBC世界ウエルター級王者)ライアン・ガルシアも華があったが、(藤木が)いずれ戦うことを想像してワクワクした。そこ(本場の中量級)で戦って当然のように勝つ日本人を見たい。それは藤木しかいないと思っている」と夢を広げた。
◆藤木勇我(ふじき・ゆうが)2007年12月25日、大阪市生野区出身。元プロボクサーの父の影響で小学1年から競技を開始。興国高では全国大会を全制覇し、23年のアジアジュニア選手権、24年世界ユース選手権で優勝するなど高校9冠を達成。アマチュア戦績は49戦全勝(33RSC)。右ボクサーファイターで、得意パンチは左ジャブ。170センチ。





