阪神 屈辱の6被弾10失点 才木ダブルスライドも3回KO 藤川監督がゲキ「言い訳を探してはダメ」
「ソフトバンク10-4阪神」(9日、みずほペイペイドーム)
高く、遠くに白球が消えていく。阪神ナインはダイヤモンドを一周する相手打者の姿を、ただ見つめるしかなかった。2試合連続の雨天中止を挟んで迎えた一戦は、不名誉な記録とともに黒星発進。藤川球児監督は「とにかく勝負ですからね。相手に気持ち良くスイングをされている。それをどう崩すかはバッテリーでやっていかなきゃいけない」と悔しさを押し殺すように敗戦を受け止めた。
序盤から、目を覆いたくなるような光景が広がった。先発・才木浩人投手が初回2死二塁で栗原に右越え2ラン。先制点を献上すると、二回は1死から野村に初球151キロを左翼席に運ばれた。
立ち直りを図りたくても相手が上回る、苦しい展開。三回は2死一塁で再び栗原に右翼席へ突き刺された。18年6月17日・楽天戦以来8年ぶりで自己ワーストタイの1試合3被弾。3回5安打5失点でKOとなった。
四回から登板した椎葉も2イニングで3発を食らい、悪い流れを止められなかった。阪神投手陣が初回から5イニング連続で本塁打を許したのは、2リーグ制以降では球団初。さらに1試合6被弾は2010年8月1日・中日戦以来、16年ぶりとなった。6被弾は全て3球目以内。野村には2打席とも初球をスタンドまで飛ばされており、浅いカウントで痛打されるシーンが目立った。
才木は当初、7日・楽天戦に先発予定も2度の降雨中止を受けて“ダブルスライド”の形で敵地のマウンドに向かった。「日がズレただけなので、難しいとかはない。チームにすごく迷惑をかけてる。いい結果が出せるように、しっかりやっていきたい」と唇をかみながら必死に前を向いた。
本来の姿が影を潜め、指揮官は改善を求めた。「状態どうこうはないと思います。それを言っていると、野球選手の本質ではなくなるというか。そうではなく、カウントを取らなきゃいけないところ、勝負に行かなきゃいけないところで、どうアウトが取れるかというのは、プロである理由だから。言い訳を探してはダメ」と投球そのものの反省を促した。
交流戦は4勝7敗と黒星が先行。昨季の日本シリーズで敗れたソフトバンクに大敗を喫したが、戦いは続く。「チームとしてはまた明日、切り替えて」と藤川監督。立ち止まることなく、ナイン一丸で連敗を阻止する。
◆球団初の屈辱…初回から5イニング連続被弾 阪神投手陣が初回から5イニング連続で本塁打を許したのは球団初の屈辱。2リーグ制以降、セ・リーグでは巨人投手陣が1965年5月11日・広島戦で初回から五回まで被本塁打を記録。パ・リーグではロッテ投手陣が91年6月28日・西武戦、さらに同じくロッテ投手陣が08年8月4日・西武戦で初回から5イニング連続被弾。なお、初回に限らなければ6イニング連続が最長で広島投手陣が67年10月10日・巨人戦で二回から七回まで本塁打を許した。
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