上谷沙弥が女子初のプロレス大賞MVP 52年の歴史で快挙「女子の可能性は無限大」さらなる飛躍誓った

 「2025プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツなど選定)の選考会が16日、都内で開かれ、スターダムの上谷沙弥(29)が最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。1974年の制定以来、女子選手のMVP受賞は史上初の快挙。年間最高試合賞はノア1・1日本武道館大会の清宮海斗(29)-OZAWA(29)戦に決まり、来年1月4日の引退に向けてフル回転した新日本の棚橋弘至(49)は自身初の技能賞に選ばれた。また、LDH所属「THE RAMPAGE」のダンサーでDDTから本格デビューした武知海青(27)が新人賞を獲得した。

 上谷がプロレス史に大きな足跡を刻んだ。アントニオ猪木、ジャイアント馬場から始まり、タイガーマスク、天龍源一郎ら年間を通して最も活躍したプロレスラーだけが手にする勲章を、52年の歴史で女子として初めて獲得した。

 都内で緊急会見を開いた上谷は「沙弥だから当たり前だよなあ」と悪役ヒロインとして粗暴な態度を取りつつ「毎日プロレスのことだけを考えて、気が狂いそうな日々を送ってきたが、一つの形になった。逃げ出さずに自分と向き合い続けてきて本当によかった」と29歳の女性としての苦悩もにじませ感慨を込めた。

 昨年末に団体最高峰のワールド王者に輝くと、年間を通してベルトを守り抜いた。4月には人気レスラーだった中野たむとの敗者引退マッチに臨み、激闘の末に勝利。活躍の場をリング外にも広げ、数々の地上波テレビ番組にも出演。9月には準レギュラーを務めたTBSの情報番組「ラヴィット!」内で女子プロレスの試合として23年ぶりに地上波生中継を実現させた。「昔のイメージで止まってしまっている女子プロレスのイメージを変えることができた」と自負を込めた。

 今後の野望として、スターダムとしての東京ドーム興行などの野望をぶち上げたプロレス界の新たな顔は「プロレスといえば男子という壁をぶち壊せた。女子の可能性はここから無限大」とさらなる飛躍を誓った。

 ◆2025プロレス大賞

【最優秀選手賞】上谷沙弥(初)

【女子プロレス大賞】上谷沙弥(初)

【年間最高試合賞】清宮海斗×OZAWA=ノア1・1日本武道館大会(初)

【最優秀タッグチーム賞】Yuto-Ice&OSKAR(初)

【殊勲賞】KONOSUKE TAKESHITA=竹下幸之介(初)

【敢闘賞】Sareee(初)

【技能賞】棚橋弘至(初)

【新人賞】武知海青(初)

【特別話題賞】有田哲平=YouTube「オマエ有田だろ!!」

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