堤聖也 打ち合い上等!ドネアと初対面で覚悟「倒されても倒せばいい」拳の大きさに驚きも「イメージできた」

 ドネア(右)とポーズを決める堤聖也(撮影・園田高夫)
 ノニト・ドネア(右)を見つめる堤聖也(撮影・園田高夫)
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 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(17日、両国国技館)

 大会前会見が15日、都内で行われた。WBA世界バンタム級王者の堤聖也(29)=角海老宝石=は、同級暫定王者ノニト・ドネア(43)=フィリピン=との団体内統一戦に向けて「倒されても倒せばいい」と、打ち合いも辞さない覚悟を示した。WBA世界ライトフライ級王者・高見亨介(23)=帝拳=は、WBO同級王者レネ・サンティアゴ(33)=プエルトリコ=との王座統一戦へ、4回KO決着を強気に宣言。WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(26)=米国=に挑む同級4位の桑原拓(30)=大橋=は悲願の初戴冠を期した。

 レジェンドと対戦決定後、初対面を終えた堤は「拳がデカいっすね」と、強打者特有のナックルに目を見張った。会見中から隣のドネアの一挙手一投足を視界の端で観察。「座っているときから(拳が)見えたので確認した。身長も確認して(イメージから)外れることはなかった」と、伝説をつくった両拳以外は想定内だったと強調した。

 5階級制覇王者は先月43歳となり衰えも指摘されるものの、堤は「説明不要のレジェンド。もう一稼ぎというか(今後)大きな試合になると思うので、ドネア選手もモチベーションが高くて強い状態で来ると信じている」と期待。刺し違える覚悟での泥くさい打ち合いも辞さない構えで「倒されても倒せばいい。最後に僕が勝つ。ドネアのパンチを8オンス(の薄いグローブ)でフルで受けられるなんて経験(でき)ない。それも全部楽しむ」とボクサー冥利に尽きる大一番に腕をぶした。

 過去2度ドネアを撃破している井上尚弥(大橋)からは「フックをまともにもらったら危ない」と情報収集し「(それは)知っている。何の成果も得られなかった」と冗談めかしていたが、そのコメントが尚弥本人の耳にも入ってしまった。堤は「ビックリした。陰口が先輩にバレた1年生みたいな(笑)。ヤバいヤバいヤバい…」と冷や汗をかきつつ、もちろん打倒ドネアに向けた収穫を得ており「イメージを(頭に)入れることができた」と、大物食いへの青写真を描いていた。

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