ウルフ・アロンの1・4デビュー戦、急きょタイトル戦へ 対戦EVILが悪の提案「この売名野郎!さらにプレッシャー掛けてやる」

 ウルフ・アロン(左)とEVIL(撮影・園田高夫)
 EVILに金メダルを見せるウルフ・アロン(左)=撮影・園田高夫
 金メダルを取り出すウルフ・アロン(撮影・園田高夫)
3枚

 新日本プロレスは4日、都内で来年1月4日の東京ドーム大会に向けた記者会見を開いた。同大会でプロレスデビューする東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン(29)は、既に発表されていたスペシャルシングルマッチの対戦相手“キング・オブ・ダークネス”EVILとともに登壇。NEVER無差別級王者でもある極悪レスラーは悪らつな舌戦を繰り広げた末、急きょこの試合にベルトを懸けることをぶち上げた。

 ウルフは10月13日の両国国技館大会で、EVILが悪徳集団ハウス・オブ・トーチャー(HOT)の介入も受けながらNEVER無差別級王座を奪取した際、セコンドからリングに乱入。HOTのメンバーを払い腰とボディスラムで蹴散らし、EVILとの因縁が生まれていた。

 初めて記者会見で相手と対峙したウルフは険しい表情で「(デビュー戦までの)最後の2カ月、一日一日無駄にすることなく準備していきたい。1・4東京ドーム大会では(入団発表から)半年間で培ってきたプロレスの技術、体力、そして僕のプロレスに対する思い全てをぶつけて勝利したい」と生真面目にコメントした。

 ただ、EVILがすんなりと会見を終わらせるはずがない。いきなり持参したNEVERのベルトに金色のスプレーで塗装する暴挙に出たかと思えば、「おい見ろ!これは金メダルやなあ。そして俺がプロレス界の金メダリストだ」と強弁し、「そこのグリーンボーイ、お前もそう思うだろ」と挑発。ウルフは相手のペースに乗らず「僕が金メダリストです。東京五輪で優勝したのは僕」と返すと、さらにポケットから本物の金メダルを取り出し、「今の僕にとって(プロレスラーとしては)持っていても仕方のないもの。今僕が目指すべきはプロレスなので持ってきました」と、プライドを捨てて裸一貫でやっていく覚悟を示した。

 ただ、極悪レスラーには馬耳東風で、「俺のことを金メダリストじゃないって言うことは、大先輩の俺のことをリスペクトしてないのか。イコール、NEVERのベルトをリスペクトしていない。イコール、新日本プロレスのこともリスペクトしてないってことだな。お前はやっぱり、内心オリンピックの金メダルの方が上だと思ってんだろ。この売名野郎が!」と、強引かつ悪らつな“三段論法”でまくしたてた。

 さらに、「お前は柔道じゃなくて売名の金メダリストだろ。あ~俺もスイッチが入ってきたよ。よ~し、五輪金メダリストと新日本プロレスのチャンピオン、どっちが上かこの試合で白黒ハッキリつけてやろうじゃないか。俺が勝ったら金メダリストよりEVILの方が上だってことだからな。それにお前、本当はデビュー戦ビビってんじゃねえの?そんなお前によ、さらにプレッシャーを掛けてやるよ。お前のデビュー戦はこのNEVER(王座)を懸けたタイトルマッチにしてやるよ。」と急きょ提案し、「俺に喧嘩売ったこと、後悔させてやるからな。わかったな、覚えとけ」と腕を組んだ。

 思いもよらない展開に巻き込まれたウルフは「まだイチ練習生という立場なので、僕の方からどうこう言うことはないが、EVILさんがこうおっしゃるのであれば、あとは会社の判断に任せます」と受け入れる姿勢を示した。

 また、この大会の模様はテレビ朝日で当日22時15分から放送されることも発表された。同局によれば、プライム帯(19~23時)での地上波放送は2002年5月以来、約24年ぶりとなる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス