井上尚弥も心配…アマ8冠・荒竹一真、プロ2戦目でまさかのTKO負け、担架搬送も大橋会長「大丈夫」3回に3度ダウンで大の字

 「ボクシング・6回戦」(21日、後楽園ホール)

 アマチュア8冠の荒竹一真(22)=大橋=がプロ2戦目でミニマム級6回戦に臨んだが、23年全日本新人王の坂田一颯(21)=S&K=に3度のダウンを喫し、3回2分3秒、レフェリーストップでTKO負けとなった。

 ジムの先輩で憧れの存在である4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)、元WBA、WBC世界バンタム級王者の井上拓真(29)もリングサイドで見守ったが、まさかのプロ初黒星を喫した。荒竹は序盤は足を使って距離を測り、3回は高速の連打で攻勢に出たが、右の相打ちでカウンター気味に強烈な右フックを被弾し、ダウン。何とか立ち上がったが、すぐに連打を食らって2度目のダウンを喫した。さらに追撃の右フックを食らい、3度目のダウンを喫したところでレフェリーが試合を止めた。

 近い将来の世界タイトルも見据えていたアマチュアエリートが大の字になるという、まさかのKO負けに場内は騒然。井上尚弥も心配そうに見つめた。荒竹はダメージが大きく、大事を取ってリング上から会場に配備しているドクターカーまで担架で搬送されたが、大橋ジムの大橋秀行会長は「大丈夫」と話した。

 全日本選手権などアマ8冠を誇る荒竹は3月にプロ転向し、5月のデビュー戦では2回TKO勝ちした。2戦目に向けては井上尚弥の世界戦前の練習相手も務め、「過去イチの自分をつくることができた。すごく勉強になった」と手応えを強調。ヘアカラーも明るい金髪にし「(プロ)2戦目と(井上尚弥の)ドネア2(の時のヘアスタイル)を掛けて」と気合を入れていたが、苦杯を喫した。

 殊勲の勝利を挙げた坂田は「タイミングよくパンチが入ってくれた。判定だと負ける可能性が高いので、倒しにいった。(この相手に)勝てたのは大きい」と声を弾ませた。

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