元世界王者の37歳小国以載、ダブルノックダウンの珍場面も「人生でなかなかない、ええ経験」再起戦で世界ランカーと激戦も判定勝利「残りました」

 珍しいダブルノックダウンも乗り越え、再起を飾った小国以載
 再起戦で判定勝ちし、珍しいダブルノックダウンの場面を振り返る小国以載
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 「ボクシング・8回戦」(1日、後楽園ホール)

 元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(37)=角海老宝石=が5月以来の再起戦に臨み、WBC世界同級14位タッタナー・ルワンポン(28)=タイ=に3-0で判定勝ちした。序盤は相手の強打に押され、2回には左フックの相打ちで珍しいダブルノックダウンの場面もあったが、中盤以降はボディーを効かせて粘り勝った。人気者が見せた激戦に会場は大きく盛り上がった。

 2回、強烈な左フックをまともに被弾した小国はダウン。ただ、左の相打ちで相手もキャンバスに手をつき、ボクシングでは珍しいダブルノックダウンとなった。相手は一気に仕留めにきたが何とかしのぎ、小国もボディーを突き刺して応戦。大ピンチをしのいだ元世界王者に「小国!小国!」と大声援が飛ぶ中、ボディーを効かせて相手の体力を削りながら要所で右ストレートをヒットさせ、後半は支配的に戦った。

 控え室では珍場面について「やってもうた~、俺だけ(ダウンを)取られたかなと思ったら、ダブルノックダウンやって。人生でなかなかないっしょ。これまた、ええ経験しましたわ。みんながせえへんような」と笑いながら振り返り、「僕はめっちゃ効いてました。どうしよ~と思って。まだ前半で早いでって思って。クリンチしながらこけましたけど、経験でごまかしながら(笑)」と冷や汗を拭った。

 5月にWBOアジアパシフィック王者の村田昴(28)=帝拳=にTKO負けして以来の再起戦で引退も覚悟で臨んだが、「残りましたね」と安堵の表情。昨年10月に1回KO負けを喫したフィリップス・ンギーチュンバ(28)=ナミビア=との雪辱戦を熱望しつつ、次も世界ランカー戦を見越し「最後までしつこくやり続ける」と気を吐いた。

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