井上尚弥 "衰え説"一蹴 世界戦26連勝一夜明けで顔にキズ1つなし 試合後マイクパフォーマンスの真意「言われたい放題なんで」

 4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチから一夜明けて本紙を手にポーズを決める井上尚弥(撮影・堀内翔)
 14日の試合後「誰が衰えたって?」と観客席に向かってアピールする
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 名古屋市のIGアリーナで行われたボクシングのトリプル世界戦の一夜明け会見が15日、行われた。4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=は横浜市の所属ジムで取材に応じ、WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を完封した会心の一戦を振り返るとともに「まだまだこれから」と“衰え説”を改めて一蹴。WBA世界ミニマム級王座決定戦を制し、王者となった松本流星(27)=帝拳=は都内の所属ジムで会見し、将来的な王座統一も視野に入れた。

 衝撃の完封劇から一夜明け、傷のない尚弥の顔はいっそう自信に満ちあふれていた。「キャリア最大の強敵」と位置づけた頑強なパワーファイターをスピードと手数で圧倒しながら、12回まで足を使い続けて翻弄(ほんろう)した。「ひとまず一安心。この試合に懸ける思いは非常に強かったので、作戦通りに勝つことができてホッとしている」と実感を込めた。

 試合直後、リング上では「誰が衰えたって?」と耳に手を当てるポーズでおどけた。歴代最多に並ぶ世界戦26連勝という金字塔を打ち立てたモンスターも30代に突入後、昨年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦、今年5月のラモン・カルデナス(米国)戦と2度のダウンシーンを献上。国内外の報道やSNSなどで“衰え説”が取りざたされることも増えた。

 「(衰え説を)どこかで見たか?(試合配信元の)Leminoの(煽り)CMを見てくださいよ。どこかでじゃないですよ(笑)」。遠くない距離からも当然耳に入っていたことを明かし「31戦やってきて、数発被弾するシーンがあったり、2度のダウンがあっただけで衰えだの、ピークが過ぎただの、言われたい放題なんで」と吐露。ただ、希代のKOアーティストが今回は勝負に徹し、狙って判定勝ちを堅守するという引き出しを開けた。「そういう(衰え説を払拭する)意味でも『まだまだこれからだぞ』というところを見せられた」と胸を張った。

 12月には今年4戦目としてサウジアラビアの大型興行に初出陣し、来年5月には中谷潤人(M・T)との夢対決を計画している。次戦の展望について「(WBC1位のメキシコのアラン)ピカソの映像を見て…」と正式発表前の相手の名前をフライングしてしまい「違うかも」と笑ってごまかすおちゃめな一幕もあった。

 ヒット&アウェーという新たな引き出しを解禁した今、近い将来のフェザー級転向にも期待が高まるが、尚弥は「まだスーパーバンタム級で戦える」と断言。「フェザーでも戦う自信はあるが、もう少し慎重になっていこうかなと。そんなに簡単な世界じゃない」と言った。それでも大橋ジムの大橋秀行会長は「(2階級上の)スーパーフェザーはいけるな」と、笑いを交えながらも太鼓判を押した。また一皮むけた怪物の行く末は、さらに可能性が広がった。

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