高田勇仁 世界王者へ決意 松本流星と同世代ながら対照的なキャリア「たたき上げがエリート倒す」

 「ボクシング・WBA世界ミニマム級王座決定戦」(14日、IGアリーナ)

 WBA世界ミニマム級1位の高田勇仁(ゆに、27)=ライオンズ=が4日、同級2位の松本流星(27)=帝拳=との王座決定戦に向けて、東京・東大和市の所属ジムで公開練習を行った。創設48年という歴史あるジムで、世界王者になれば初の偉業となる。大きな期待を背に「チャンスが来た。初の王者になるしかない」と力を込めた。

 高田は日本人の父、フィリピン人の母を持ち、フィリピンで生まれ育った後、8歳から日本に移住。中学卒業を機にプロボクサーを志し、17歳でデビューした。16勝(6KO)8敗3分けと負けが込んだ時期もあったが、現在8連勝中と勢いに乗っており、プロ28戦目で初の世界挑戦となる。アマチュア実績も豊富な松本とは同世代ながら対照的なキャリアを歩んだだけに「自分はたたき上げで、エリートを倒したら盛り上がる」とサクセスストーリーを描いた。

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