ラストG1の棚橋弘至、168秒逆転星でV戦線生き残った「最後まで諦めない、石にかじりついてでも」脳天に実物ギター食らうも起死回生
「プロレス・新日本」(7日、後楽園ホール)
真夏の祭典「G1クライマックス35」のAブロック公式戦が行われ、通算23度目にして来年1・4の引退前最後の出場となる棚橋弘至(48)は、SANADA(38)に2分48秒、首固めで勝利した。同組でこの日敗れたタイチ、SANADAの敗退が決まり、4勝目(4敗)を挙げた棚橋はEVIL戦(10日・Gメッセ群馬)を残し、上位3人の決勝トーナメント進出に望みをつないだ。
わずか168秒のスピード決着となった。棚橋は序盤、グラウンドの攻防の後に意気揚々とエアギターをつま弾くと、一瞬生まれた隙にシャイニングウィザードを被弾。ラウンディング・ボディプレスを回避した後、スリングブレイドで切り返して一気にハイフライフローを狙ったが、コーナーでバランスを崩したところにSANADAがレフェリーを突き飛ばしてロープを揺らしたため、エプロンに落下した。
さらに、リング内でSANADAが振り下ろしたエアじゃない実物のギターショットを脳天に食らい、大ダメージを負った。レフェリーが復帰し、片エビ固めで抑え込まれそうになった棚橋だが、電光石火の首固めで丸め込み、3カウントを奪取した。
逆転優勝に望みをつないだ棚橋は、若手の肩を借りて退場。「俺は最後まであきらめないからな。石にかじりついてでも」と言葉少なながらも力強く言い残し、会場を後にした。


