大幅に体重超過&伊澤星花に完敗…21歳韓国選手が涙の謝罪「選手の資格ない」「傲慢で格闘技への情熱落ちていた」再起に意欲も
「超RIZIN.4」(27日、さいたまスーパーアリーナ)
RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花(27)は、シン・ユジン(21)=韓国=に1回2分24秒、一本勝ちした。グラウンド戦で終始圧倒すると、最後は肩固めでタップを奪った。当初タイトルマッチとして予定されていたが、シン・ユジンが49キロへの減量困難を訴えたため、大会2日前に52キロ契約のワンマッチに変更。しかし、前日計量で52・85キロとさらに0・85キロの超過を犯した。伊澤が対戦を受諾したため試合は行われたが、伊澤が勝った場合のみ試合が成立し、負けた場合はノーコンテスト扱いとなっていた。
伊澤は体重差を問題にせず、まずは前蹴りを効かせると、グラウンドでも圧倒して完勝フィニッシュ。実力差を見せつけ、「(試合を)やる選択肢以外なかった。(試合前は怒りを表明していたが)冷静にいつも通りの判断をしながら、ちょっといつもよりパウンドを多めにやった(笑)」と余裕を見せた。
一方、敗れたシン・ユジンは落胆した様子でインタビューエリアに現れた。プロ初黒星を喫し、「まず、(体重超過で)大きな失態を犯してしまったことを謝罪したい。せめて試合内容だけでもいいものをお見せしたかったが叶わず、惨憺たる思い。自分に傲慢、うぬぼれていたところがあったのではないかと思う。敗北をしっかりと受け止め、選手としての資格があるのかも受け止めて、自分を見つめ直したい」と肩を落とした。
さらに、インタビュー中には涙を流して言葉を詰まらせる場面もあり、スタッフに手渡されたティッシュペーパーでそれを拭った。
大幅な体重超過は自身2戦連続の大失態となり、「格闘技を始めて8年、プロになって5年。そう長くない時間だが、自分の格闘技に対する情熱、切実さがかなり落ちていたのではないかと思った。まず、体重を合わせられず減量に失敗したこと。これだけをとっても選手を続けていいのか、資格がないのではないかと。この大舞台はもっと努力している人に与えられるものではないか、辞めた方がいいのではないかと短い時間で色々考えた」と本音を吐露しつつ、「ただ、この大舞台で初めて試合をして、やっぱりもう一度切実に格闘技をやりたい、リングに上がりたいという気持ちが涌き起こってきたのも事実。少し休んで、またチャンスを頂けるなら立派な選手としていい試合を見せたい」と再起への意欲ものぞかせた。





