理不尽?「面白くない試合は落とされる」RIZINフライ級GP、5人初戦突破も異例ファン投票で1人脱落「ビクビクしてる」
「超RIZIN.4」(27日、さいたまスーパーアリーナ)
RIZIN WORLD GP2025フライ級トーナメント1回戦が行われた。21年バンタム級GP覇者の扇久保博正(38)は、優勝候補対決と目されたホセ・トーレス(米国)に判定勝ちし、DEEP2階級制覇王者の元谷友貴(35)はヒロヤ(27)を判定で撃破。神龍誠(25)は山本アーセン(28)に一本勝ちし、アリベク・ガジャマトフ(24)=ダゲスタン共和国=はTKO勝ち、伊藤裕樹(28)は判定勝ちしたが、初戦を突破した5人のうち1人はファン投票によって脱落するだけに、試合後はさまざまな反応があった。
今回のトーナメントは出場者が当初の8人から10人に追加されたため、1回戦の勝者5人のうち1人はファン&有識者投票によってリザーブ扱いとなるため、準決勝に進めない可能性があるという異例のレギュレーションで開催されている。鮮やかに一本勝ちした神龍は、試合後の会見で「さすがに上がれるっすよね?(笑)。投票お願いします」と気もそぞろ。自身は出順が最後だっただけに他の試合は見ていないといい、「面白くなかった試合の人が落とされる。僕(の試合)は何番目くらいですか?」と報道陣に逆質問。「変な試合をしたら落とされると思っていたので(積極的に)仕掛けた。これで落とされたら仕方ない」と、異例のシステムに笑うしかなかった。
伊藤は難敵エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)に判定勝ちしたものの、投票システムが採用されているだけに「準決勝は地元名古屋(開催)なので(勝って)いけるかなと思ったら、元谷さんは元タイトル経験者で扇久保さんは絶対王者、神龍は鮮やかにKO(一本勝ち)、俺は判定…。1人脱落するとしたら俺、ヤバいんじゃね?とビクビクしてます」と疑心暗鬼。「(会場で)盛り上がったのは盛り上がったけど、派手なフィニッシュでインパクト(がある)という感じではないので不安要素はある」と冷や汗をかいた。
扇久保は初戦から優勝候補を破っただけに「(投票結果は)わからないが、まあいけるんじゃないかな」と手応えを示しつつ、「ファンが決めることなのでしっかり待ちたい」とうなずいた。
9月に準決勝、大みそかに決勝が行われる予定で、優勝者は堀口恭司の返上により空位となったRIZINフライ級王者に決まるほか、優勝賞金2000万円が贈呈される。





