神龍誠、山本アーセンに鮮烈一本勝ち「人気ないので死んでも負けられないと」フライ級GP初戦突破も準決勝進出はファン投票「さすがに上がれる?」
「超RIZIN.4」(27日、さいたまスーパーアリーナ)
RIZIN WORLD GP2025フライ級トーナメント1回戦が行われ、神龍誠(25)は山本アーセン(28)に1回2分55秒フロントチョークでタップを奪い一本勝ちした。初戦を突破し「とりあえずダメージなく進めてよかった。そんなに人気もないので、僕の存在する意味は強さ。ここで負けたら俺に何が残るんだと。死んでも負けられないなと思ってました」と、自虐を込めながら胸をなで下ろした。
神龍は、高い身体能力とレスリング力を誇るアーセンに両脇を差されて担ぎ上げられたものの、コーナーで落とされた後に下からギロチン(フロントチョーク)に捉え、絞め上げてタップアウトを奪った。「下(の体制)になったときに僕もいろんな仕掛けを持っているので、1個目の技がハマった。ああいう体勢になることがないので、本能的に動いた。変な落とされ方をしないようにだけ気をつけた」と振り返った。
なお、今回のトーナメントは出場者が10人になったため、1回戦の勝者5人のうち1人はファン&有識者投票によってリザーブ扱いとなり、準決勝に進めない可能性があるという異例のレギュレーションで行われている。判定勝ちした元谷友貴、扇久保博正、伊藤裕樹、TKO勝ちのガジャマトフに加えて、1回戦の最後に鮮やかに一本勝ちした神龍は「なんか、さすがに上がれるっすよね?(笑)。投票お願いします」と気もそぞろ。「変な試合をしたら落とされると思っていたので、仕掛けた。これで落とされたら仕方ない」と笑うしかなかった。
9月に準決勝、大みそかに決勝が行われる予定で、優勝者は堀口恭司の返上により空位となったRIZINフライ級王者に決まるほか、優勝賞金2000万円が贈呈される。「これから圧倒的に準決勝、決勝と勝ってチャンピオンになるので、応援お願いします」と呼びかけた。





