ボクシング プロ2連勝の堤麗斗、異例の対戦相手&階級直前変更も会心KO「2日前に聞いた」次戦9月ラスベガスも浮上「いつでも声掛かれば」
ボクシングでプロ2連勝を飾った元アマ9冠の堤麗斗(22)=志成=が14日、米ニューヨークから成田空港に帰国した。デビューから2戦連続で米国での試合となったが、ライト級4回戦でマイケル・ルイス(米国)に2回TKO勝利。プロ初のKOも飾った会心の内容に「しっかり倒せたので、次につなげたい」と手応えを示した。
スーパーホープは度重なるハプニングにも動じなかった。当初はスーパーフェザー級6回戦を行う予定だったが、相手の負傷により変更。さらに、代替選手もメディカルチェックで不可能となったため、急きょライト級選手との4回戦に変更となった。
対戦相手、実施階級の最終決定は「2日前に聞いた」と苦笑いで振り返ったが、既に1階級下に合わせて減量していたため計量は問題なく、対戦相手にもYouTubeで映像を見て対応したという。5月のタイムズスクエアでのデビュー戦でも、入場など試合進行が二転三転する状況で勝利しているだけに「一度経験しているので、余裕を持ってできた。デビュー戦がいい経験になった」と、対応力に胸を張った。
世界ユース王者などアマ9冠の輝かしい実績を引っさげ、史上3人目のプロA級合格を果たした逸材は、デビュー前から米老舗専門誌「ザ・リング」とアンバサダー契約を結び、サウジアラビアの「リヤド・シーズン」を手がけている総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官からも熱視線を浴びている。次戦として、9月13日に米ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる世界戦興行でプロ3戦目が組まれる可能性も浮上。決まれば約5カ月間で3戦とハイペースとなるが、「けがもないので、いつでも声が掛かれば(やりたい)」と気合を入れた。



