「プロレス・ＤＤＴ」（１３日、後楽園ホール）

　セミで、ＬＤＨ所属のダンス＆ボーカルグループ「ＴＨＥ　ＲＡＭＰＡＧＥ」のメンバー・武知海青（２７）のＤＤＴ所属初戦となったスペシャル６人タッグマッチが行われた。武知は上野勇希（２９）、彰人（３８）と組み、ヒールユニット「ＤＡＭＮＡＴＩＯＮ　Ｔ・Ａ」の佐々木大輔（３９）、ＭＪポー、岡谷英樹（２４）と対戦。最後は上野がＭＪポーから３カウントを奪い、勝利を飾った。１１月３日の両国国技館大会の参戦も予告した。

　昨年２月にプロレスデビューを飾っていた武知が、ＤＤＴ所属となって本格的な二刀流デビューを果たした。ヒール軍団のパイプ椅子攻撃などラフファイトを受けて悲鳴が上がるシーンもあったが、打点の高いドロップキック、場外へのトペ・コンヒーロなど、高い身体能力を生かしたファイトで観客を魅了。チョークスラムでは佐々木を場外に放り投げ、トップロープからのスワンダイブ式エルボーはとんでもない高さから放つなど、ＴＢＳ系列「最強スポーツ男子頂上決戦」３連覇の身体能力の片りんを見せつけた。

　ＤＤＴ所属初戦を終えた武知は「楽しかったっすね。いろんな攻撃も受けて、勉強のつもりで来いと思っていたが、予想以上の攻撃だった。明日にでも試合したい」と充実の汗を拭いつつ、「明日はＲＡＭＰＡＧＥの予定があるので…」と頭をかいた。ただ、ヒールユニットから激しいイス攻撃を受けたことについては「ムカつきました。それだけです」と不快感をあらわにし、「普通に痛いし、やり返そうと思って振り返ったら（相手は）いないし」と、プロレスラーとして必要不可欠な闘志をにじませた。

　一方、ＤＡＭＮＡＴＩＯＮ　Ｔ・Ａを率いる佐々木は「武知海青、てめえの名前は覚えたぞ。プロレスラーとしてこの頭に刻んだぞ。てめえ、次に俺たちの前に現れたらただじゃ置かねえ」と声を荒げ、「物足りねえぞ。てめえのライブにコイツ（イルシオン）が乱入してダンスバトルを見せてやるぞ」と不敵に予告。マスクマンのイルシオンは「ＴＨＥ　ＲＡＭＰＡＧＥなんて、この俺たちが抹殺してやるよ」と悪らつに宣戦布告した。

　この発言を受け、武知の表情は一変。静かに怒りを込めながら、「やってみろって。僕が最初の壁なので。（仮に）僕を超えても、まだ（メンバーは）１５人いるので」と一蹴し、「やれるものならやってみろって、受けて立ちます」と堂々と言い切った。