鈴木みのる、青木真也をTKO返り討ちも“前座扱い”に不満爆発「なぜこの試合の前なんだ!」セミはLDH武知海青がDDT所属初戦
「プロレス・DDT」(13日、後楽園ホール)
第5試合でDDTユニバーサル王座選手権試合が行われ、王者の鈴木みのる(57)が青木真也(42)の挑戦を受け、15分17秒、レフェリーストップによるTKO勝ちで3度目の防衛に成功した。
序盤から緊迫した関節の取り合いとなり、いつもはグラウンドで優位に立つみのるも“世界の青木”が相手とあって肘や足首を極められ、もん絶するシーンも見られた。場外戦ではイス攻撃やラフファイトで優位に立ったものの、リング内に戻ると、ゴッチ式パイルドライバーをアームロックで切り替えされるなど苦戦。フルネルソン状態からのエイオキクラッチで抑え込まれるピンチもあったが、足をロープに伸ばして何とかエスケープした。
スリーパーホールドで形勢を逆転してからは、ゴッチ式パイルドライバーでマットに突き刺し、そこからフォールには行かずマウント状態で張り手&エルボーでボコボコにしたところでレフェリーストップ。大の字になった青木に対し、みのるは「青木、プロレス楽しいだろ?貴様ごときじゃ、この俺に足もかからねえんだよ。さっさと帰れ、このヤロー」と満足そうにニヤリと笑った。
バックステージでは「ここにたどり着くまで、さぞかし険しい道を通ってきたんだろう。それは手を取るしぐさ、向き合った圧力、それで全て感じるよ」と青木を認めつつ、「そんな道をお前だけが通ってきたと思うな。俺が通っている道は世界のプロレスの修羅の道だ。フリーランスはお腹痛いんですって言って休んで、会社からお金が出る仕事じゃねえんだよ。頭が痛くても、腹が痛くても、相手をぶちのめさないとお金が出ないんだよ。青木よ、お前もこのフリーランスのプロレスラーとして生きてくなら、もっと貪欲になれ、もっと食いつけ」と、みのる流のエールを送った。
続けて「それともう一つ、こんなの普段は言わねえけどよ」と前置きした上で、「鈴木みのると青木真也のてめえらのところ(DDT)のタイトルマッチ、なぜこの試合(セミ)の前なんだ!」と怒り心頭。この日はメインでKO-D無差別級選手権試合が行われたが、セミはLDH所属のダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」武知海青のDDT所属初戦となった6人タッグマッチが組まれており、鈴木VS青木のタイトルマッチがその“前座”の扱いとなったことに不満爆発。「てめえら全員、痛い目に遭わせてやる。覚えてろよ」と、セミの入場テーマが掛かる中で吐き捨てた。
一方、敗れた青木は「言葉がない…言葉がない…。一言、査定されましたね」と言葉少なにうなだれた。




