井上尚弥「中谷潤人という選手を高く評価してる」 12月フェザー級転向“先送り”の理由説明 来春東京ドーム決戦へ「照準合わせる」

 ボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が10日、都内で記者会見に出席した。次戦の世界戦として、9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と対戦することが正式に発表され、「自分の中でもキャリア最大の強敵と思う。今回は判定決着でもいいんじゃないかと思っている」と勝利に徹する考えを示した。

 井上は今年早くも3戦目となるが、順調なら12月にサウジアラビアでの世界戦を予定している。当初は、1階級上となるWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)と対戦した上で、来春には再びスーパーバンタム級に落として現WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(27)=M・T=とドリームマッチを行うプランもあったが、軌道修正。12月もスーパーバンタム級で戦う方向で、対戦相手としてWBA1位のアラン・ピカソ(メキシコ)の候補に挙がっている。

 階級を行き来するプランから軌道修正した理由として、井上は「(大橋)会長の考えもあると思うが、自分自身、(来春対戦見込みの)中谷潤人という選手を高く評価しているので、しっかりスーパーバンタム級に照準を合わせて戦っていきたい」と考えを明かした。大橋ジムの大橋秀行会長(60)も「(階級の上げ下げは)現実的ではないので、そこは自分が止めました」と明かした。

 今年3月には年間表彰式の壇上で中谷に対し、来春の東京ドーム決戦を呼びかけた。井上は「彼(中谷)のボクシングは全体的にレベルも上がっているし、自信を持ってボクシングをしている」とうなずいた上で、「5月の試合が誰であろうと、(大一番を前に)階級を上げ下げするっていうのは現実的ではない。しっかりと自分たちの現状、立ち位置を見つめ直したときに現実的ではない。自分の残りのキャリアを考えたときに、(階級を)上げるべき時期は今ではないと、そういう判断になった」と説明した。

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