超異例!井上尚弥が名門・帝拳ジムにプロ初の出稽古へ 9・14アフマダリエフ戦へ志願「緊張感上げる」強力パートナー陣も決定
ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(32)=大橋=が10日、都内で記者会見に出席した。次戦の世界戦として、9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と対戦することが正式に発表され、「自分の中でもキャリア最大の強敵と思う。今回は警戒心高めにトレーニングを積めている」と明かし、「今回は判定決着でもいいんじゃないかと思っている」と勝利に徹する考えを示した。また、名古屋で強敵を迎え撃つにあたり、井上の要望で名門の帝拳ジムに出稽古に行くことも明らかになった。
9月の大一番に向けて強力な援軍が発表された。スパーリングパートナーとして、帝拳ジム所属でWBOアジアパシフィック同級王者の村田昴(28)、東洋太平洋フェザー級王者の中野幹士(29)、日本バンタム級王者の増田陸(27)のホープ3人が務めることになり、さらに、23年12月に井上が4団体統一戦を戦った前WBA&IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(33)=フィリピン=を招へいすることも明らかになった。大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「今まで以上に大橋ジムのチーム力を持って団結して臨みたい」と語った。
また、井上の要望で帝拳ジムに出稽古に行くことも発表され、会見場にどよめきが起きた。アマチュア時代は帝拳、横浜光、ワタナベなど関東圏のジムで出稽古していたというものの、プロ入り以降は初で約13年ぶりになるという。井上は「(目的は)やっぱ緊張感ですね」と明かし、「(所属の)大橋でスパーリングするのもいいが、やっぱり他のジムに行って違う雰囲気、環境、(普段と)違う人が見ている中でスパーリングするっていうのは、また一段と自分の緊張感とか集中力を上げてくれると思うので。それくらい、しっかりと仕上げたいと思っている」と、超異例となるトレーニング計画について意図を示した。
アフマダリエフに対しては最大級の警戒心を示した上で、「今回は判定決着でもいいんじゃないかと思っている。12回しっかり戦って勝ち星を取りにいく」と必勝を誓い、「そういう時の井上尚弥が一番強いと思っている。KO宣言をしないときこそ劇的なKOシーンが見られると思うので。まずは12回しっかりボクシングを組み立てる」と自信をのぞかせた。




