来年1・4引退の棚橋弘至、23分超激闘も王者ゲイブに苦杯「若手の成長が頼もしくも悔しい…まだ炎は消えてない」ゲイブは恩人に感謝

 「プロレス・新日本」(4日、東京武道館)

 IWGP GLOBALヘビー級選手権試合が行われ、来年1月4日に引退する棚橋弘至(48)が王者ゲイブ・キッド(28)に挑戦したが、23分58秒の激闘の末パイルドライバーに沈み、タイトル獲得はならなかった。

 序盤から激しい攻撃を食らいつつ、スリングブレイドで流れを変え、場外へのハイフライフローを決めるなど見せ場をつくった。さらにドラゴンスクリュー、ツイスト&シャウト、ダルマ式ジャーマン、ドラゴンスープレックス、ハイフライフローと引き出しを全開にしたが、ゲイブにお株を奪うスリングブレイドを食らい、ストロングスタイルを前面に打ち出した猛攻に屈した。

 エース&社長として最後まで闘志を見せたが、人気、実力ともに伸び盛りの気鋭の王者の勢いに屈した。バックステージでは大の字になり、「俺が彼(ゲイブ)に出会ったのはもう何年も前のことで、自分の引退という時間軸で(経過が)早いと思っていたが、それ以上に若い選手の成長が(速くて)頼もしくもあり、悔しくもあり、悲しくもあり…」と受け止めつつ、「なぜ負けて悔しいのか…。まだ俺のプロレスラーとしての炎は消えてないってことだから。最後の最後、最後のその日(来年1・4)になるまで、残り1秒になるまで頑張ります」と立ち上がった。

 一方のゲイブは、リング上で棚橋に座礼で敬意を示し「棚橋サン、アイシテマ~ス」と絶叫。バックステージでも、「俺が病気の時、棚橋さんが毎日Face Timeをしてくれなかったら生きてなかったかもしれない」と恩人への感謝を込めた。憧れの新日本の象徴だった棚橋を撃破し、「たった今俺はエースを倒した。新日本プロレスと聞いたら話題に上がる男に俺は勝ったんだ。正直、倒そうと思ったら10分で倒せたが、俺はアイツに火をつけたかった。昔の棚橋が欲しかったんだ。アイツの身体はボロボロだけど魂は違う。そして俺はアイツに全力を尽くして欲しかったんだ。そして実際に(棚橋の闘志に火が着き)あと少しでやられるところだった。ハイフライフローの後、息が出来なかった。でもそんなアイツとリングで対峙したかったんだ」と汗を拭い、19日に開幕するG1クライマックス制覇を誓った。

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