藤波辰爾、師弟対決実現の棚橋弘至に猛ゲキ「引退撤回!まだ戦える」久々の新日本帰還には感慨「久しぶりに恋しさ、若さを感じた」
「プロレス・新日本」(29日、愛知県体育館)
棚橋弘至プロデュース興行「TANAHASHI JAM~至(いたる)」が行われ、第1試合の6人タッグマッチでは元社長でもある藤波辰爾(71)が久々に新日本マットに上がった。長男のLEONA(31)、高橋ヒロム(35)と組み、棚橋弘至(48)&海野翔太(28)&田口隆祐(46)組と対戦。最後はLEONAが棚橋のテキサスクローバーホールドで敗れた。
取り壊しが決まっている愛知県体育館での最後のプロレス大会で、師弟対決が実現した。来年1月4日での引退が決まっている棚橋の憧れで、新日本入門時の社長でもあった藤波が久々に新日本マットに上がった。2人はスタートから対峙し、ロックアップからグラウンドに移行。藤波が強烈な左張り手を食らわせる場面もあった。中盤には、田口、棚橋にドラゴンスクリューを決め、海野をドラゴンスリーパーで捕らえるなど、ドラゴン殺法で見せ場をつくった。長男のLEONAは憧れの新日本マットに初めて上がり、ドロップキック、ドラゴンスクリューなどを見せたが、最後は棚橋に力負けした。
試合後、棚橋と藤波はそろって花道を後にし、がっちりと握手と抱擁を交わした。棚橋は「いろんな選手が出てくれて、その中で第1試合に藤波さんに出てもらって、(引退前に)もう一度こうやって藤波さんと戦えたのは一つの喜びだし、田口、海野といった選手にも藤波さんに触れてほしかったので。(今大会は)いいスタートが切れました」と感慨を込めた。
藤波は「今日あの(棚橋の)元気さを見た?昨日の(棚橋との)トークショーでも叫んじゃったけど、(棚橋の引退は)ドラゴンストップってね(笑)。引退撤回!まだまだ十分戦える」と惜しんだ。また、久々に古巣マットに上がったが、「今さら言うまでもないが、やっぱり何団体あるかわからないけど、みんな新日本マットを最終的に目指しているっていうのかな。やっぱり上がりたいんですよ。息子のLEONAだけじゃないでしょうしね。みんな目指しているし、僕も久しぶりに恋しさと若さを感じました」と実感を込めた。


