6・19世界初挑戦の佐々木尽、一触即発30秒にらみ合い“先勝”「生物的に俺の方が強い」異例来日ウエルター級王者ノーマン根負けし笑う

 「ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチ」(19日、大田区総合体育館)

 前日計量が18日、横浜市で行われた。WBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24)=米国=はリミットちょうどの66・6キロでクリア。日本勢としてウエルター級の世界タイトル初戴冠を目指す同級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=も66・6キロで一発クリアした。

 バッキバキの肉体を誇る王者と対峙した佐々木は、フェイスオフで約30秒間にらみ合った。ギンギンに目を見開いてノーマンの目をにらみつけ、終了のアナウンスがされた後も一触即発の近距離で10秒間視線を離さず、ヒートアップ。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛本部事務局長や陣営の中屋広隆チーフトレーナーに制されても視線は外さなかった。王者が笑みを浮かべて先に引き上げると、それを見た佐々木も笑って下がった。

 怖いものなしの果敢な挑戦者は「目を見合った感じ、俺の方が強いなっていうのはめっちゃ感じた。目は絶対(先に)離さないと。このまま1日でもやってやろうって気持ちだった」と明かした。最後は相手が“根負け”したが、「かわいそうにと思った。明日倒してやると。やっぱちょっと不安なのかなと。ちょっと(佐々木に対して)ビビっているな、恐怖を感じているんじゃないかと思った」と主張。「目は人の脳が(表面に)出ている場所だと思う。(相手が)考えていることも分かるし、レベルも分かる。生物的なレベルを見たときに、(ノーマンより)俺の方が動物として強いと。技術というよりも、生物的な強さで明日勝敗がつくじゃないか」と、持論を語った。

 ウエルター級では国内36年ぶりの世界戦開催で、佐々木は日本勢史上5人目の挑戦となり、戴冠すれば初の偉業となる。現役のウエルター級王者が来日すること自体異例で、佐々木にとっては一生に一度あるかないかのビッグチャンスとなるが、「明日は楽しみとワクワクしかない。こんな感じは初めて」と自信を強調。17日の会見では「8-2で勝てる」と勝機を語っていたが、ゴング前日になって「100%」と上方修正した。

 19日の試合はLeminoプレミアムで独占ライブ配信される。戦績はノーマンが27勝(21KO)2無効試合、佐々木が19勝(17KO)1敗1分。

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